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異世界建国記  作者: 桜木桜
最終章 統一と神帝と魔女
305/305

帝国偉人録

本日は二話投稿になっていますのでご注意ください

一応この話は、裏設定集みたいな感じになっております

帝国偉人録




 本書は帝歴1000年、エレスティア三世の命に於いて組織された『歴史編纂委員会』により、編纂されたものであり、その目的は帝国の発展に寄与した人物の業績を後世に残すためのものである。


 


人物名:


アルムス・ユリウス・アス・ロサイス


概要:


ロマリア帝国初代皇帝にして、帝国四大皇帝の一人。

ロサイス朝の創設者であり、そして後に続くアス王朝、ガリア王朝の歴代皇帝は全てアルムス帝の男系子孫である。

ロマリア帝国の根幹となる諸制度、文化は全てアルムス帝の時代に完成したといわれている。



生涯:


アルムス帝の生涯を記す一級資料は陽青明の記録した『ロマリア王国建国記』に記されている。

正確な出生年度は不明ではあるが、帝歴前20年前後ではないかと思われる。

出生地は不明であり、記録に残る限りでは『禁忌の森』で暮らしていたことだけは確かである。

おそらくは『禁忌の森』周辺の南アデルニア中部地域の出身であると考えられている。


当時、アデルニア半島の中堅国であった『ロサイス王の国』に召し抱えられ、将軍として活躍。

その功績で後の生涯の伴侶の一人であるテトラ・アスと結婚しアス地方の領主となる。

その後、ロサイス王の国の王位継承戦争で勝利しユリア・ロサイスと結婚。

ロサイス王の国の国王となった。

その後瞬く間に南アデルニア一体を統一し、アデルニア諸国を下して属国とした。

尚、この間にロサイス王の国を中核とする『ロマリア王国』が成立したと考えられている。

 

南アデルニアの統一後、当時南大陸で強い勢力を持っていたポフェニアと衝突。

第一次ポフェニア戦争が勃発した。

四年に渡る戦いの末これに勝利し、トリシケリア島含むいくつかの島々をその支配下に置き、初の属州を設置した。


その後、当時北アデルニアを支配していた強国ロゼル王国と衝突。

これを撃破し、北アデルニアを占領しアデルニア半島を統一した。


それ以後、特に目立った外征はせずに内政に注力。

マルクス帝時代に続く、ロマリア王国拡張の基礎を築き上げた。


その死後、マルクス帝によって神格化され、また『ロマリア帝国初代皇帝』の地位を与えられた。




功績:


執政官、法務官を始めとするロマリア帝国の官職を設置した。現在では実質的にその官職の意味は変質してはいるが、名前は伝統的に残っている。


輪作を始めとする、いくつもの発明をした。また彼の作り出した紙は絹の道を通り、東方に伝わった。尚、これらの発明品が誕生した経緯については詳しく分かっていない。


呪術院、魔術院の設置をしたことでロマリア帝国が呪術・魔術先進国となる礎を築いた。




主な家臣:


ロン・アエミリウス

アルムス帝の幼馴染とされる。後の御三家の一つ、アエミリウス家の始祖。


グラム・カルプルニウス

同じくアルムス帝の幼馴染とされる。後の御三家の一つ、カルプルニウス家の始祖。


ロズワード・ファビウス

同じくアルムス帝の幼馴染とされる。第二次ポフェニア戦争ではマルクス帝を支え、ロマリア帝国を勝利に導いた。後の御三家の一つ、ファビウス家の始祖。




バルトロ・ポンペイウス

最も有名なアルムス帝の家臣の一人。現在でも名将と知られている。後の御三卿の一つ、ポンペイウス家の始祖。


アレクシオス・コルネリウス

最も有名なアルムス帝の家臣の一人。現在でも名称と知られている。後の御三卿の一つ、コルネリウス家の始祖。


イアル・クラウディウス

最も有名なアルムス帝の家臣の一人。後の御三卿の一つ、クラウディウス家の始祖。





後世への影響:


皇統分裂問題

アルムス帝の皇統がユリア・ロサイスとの子であるマルクス帝とその子孫であるロサイス統と、テトラ・アスとの子であるアンクスとその子孫であるアス統に分裂した問題。

ロサイス王の国をロマリア帝国の前身として、その皇位継承にロサイス家の血を必要とするか、それともロサイス王の国とロマリア帝国を別の国として、アルムス帝の皇統のみを重視するかが、この問題の焦点となった。

後に『内乱の百年』の原因を作り出すことになる。


但し、『内乱の百年』の発生時にはロサイス統、アス統双方で婚姻関係が成立していたため、主たる原因ではないとする研究者もいる。





内乱の百年

帝歴125年に発生した第一次ユリウス戦争を契機として発生した、約百年間に及ぶ内乱。

テーチス海全土を巻き込む動乱となった。

その主な原因はいくつか挙げられる。


・皇統分裂問題

ロサイス氏族とアス氏族に利権対立


・貧富の差の拡大

既得権益を持つ貴族と平民、そして既得権益を狙う貴族と平民との争い


・領土の拡大

領土の拡大のため、中央から地方への統制が効かなくなった


・共和政の限界

貴族同士での話し合いでは決着が付かず、武力を用いざるを得なくなった


・呪術院と魔術院の対立

建国以来から強い勢力を持つ呪術院と、急速に発展を始めた魔術院の既得権益争い


・諸外国の介入

自国の安全保障のため、諸外国がロマリア帝国の将軍と結びついたため内乱が長期化した



________________________________________

以下、作者による欄外解説




マルクス帝の功績


アルムスの死後、ロマリア連邦を解体して連邦内の全ての王国を叩き潰した。

また官僚制の整備を行い、ロマリア帝国の礎を築く。

ロマリアが千年帝国になったのはマルクスのおかげ。


尚、マルクスの官僚制への執着がペルシス帝国への留学が大きい。

皇帝の命令一つでどんな貴族の首も飛ばせる、中央による地方の監視など……

マルクスにとってはペルシス帝国が理想の国家になった。


ただその過程で若干暴君染みたことしたため、同時代の人物には嫌われる。

結果、帝国四大皇帝入りを逃す。



尚、マルクス君の裏設定として……


初恋の相手は実はテトラ、というものがある。

作中でテトラと親しかったのはマルクス君の淡い恋心的なやつである。

ヒステリックな母親ユリアから匿ってもらううちに恋しちゃった。


但しマルクス君がその恋に自覚を持ったのは、アルムスとテトラがセックスしているのを目撃しちゃった時であり、自覚と同時に失恋を味わっている。


ちなみに二番目の恋の相手は後述する黒崎萌亜である。お察し。


三番目のシェヘラザード姫との恋でようやく実る。


恋愛面では相当な苦労人。

可哀想……


とはいうものの貧弱マルクス君が最終話で立派になれたのは、黒崎萌亜にベッドの上の格闘技含めていろいろ鍛えて貰ったおかげでもあるのだが。

人は挫折を乗り越えて強くなるのである。



帝国四大皇帝


『神帝』アルムス一世……ロマリア帝国(王国)の建国


『雷帝』アンダールス一世……内乱の百年の終結、アス王朝の創始


『賢帝』ウェストリア一世……ロマリア帝国の再統一、ガリア王朝の創始


『聖帝』エレスティア三世……革命勢力の一掃、立憲君主制の確率


等の功績。

ちなみにエレスティア三世だけは女帝。

銀髪碧眼巨乳の美少女(ゲルマニス系)。

ジンクスとして、全員が異性装(男装、女装)の経験がある。


各皇帝の能力は


アンダールス(雷帝)>>>《超えられない壁》>>>ウェストリア(賢帝)>>アルムス(神帝)>>>>>《バカとアホの壁》>>>>>エレスティア三世(聖帝)


という具合になる


アンダールスは何もかも熟せる、スーパー天才の純粋な英雄

アルムスは英雄のフリをした凡人で、ウェストリアはその上位互換

エレスティア三世はアホの子



とはいうものの、多分アデルニア半島の統一、建国事業はアルムスにしかできない。


アンダールスはワンマン、ウェストリアは取り敢えず粛清、エレスティア三世はアホだからアデルニア半島をまとめ上げて、組織を作るなんて無理

良くも悪くも清濁併せ吞めるアルムスだから、建国できた







前話に当たる『物語は終わる、されど歴史は続く』の解説




タイトル


そのままの意味。

主人公が死んでも国は生きるので、当然歴史は続く。

まあ散々、示唆した『内乱の百年』については多少触れないわけにもいくまい。

大概、こういう内乱とか国が乱れる原因の大本は偉大な初代様が作ってたりするのである。

安心して頂きたいのは、ロマリア帝国は変な主人公補正を持ってるので変なルートを選択しない限りは確実にエレスティア三世の生きる千年後までは存続します。

それ以降は作者も考え取らんので知らないですが。


ちなみにルート選択の失敗例は具体的には


A アルムスがロマリア連邦という形で妥協的な統一を図らず、最初から強引に全てを自分の手で統一しようとする

→失敗して内部崩壊。アルムス戦死のバッドエンド。


B アルムスがロマリアを建国せず、ロサイスのまま統一を終える。

→ロサイス氏族による独裁政治、氏族制を打破できずすぐに崩壊


C アルムスがマルクスを意地でもペルシスに留学させない

→マルクスがメアチーに出会わず、何の成長もないままなので貧弱。連邦をまとめきれず滅亡。


D 血迷ったアルムスがマルクスではなくアンクスを後継者指名

→アルムス死後数年以内にロサイス、アス両氏族とその他外国まで巻き込んだ内乱発生。十年以内に滅亡。


E マルクスが途中で反省せず、共和制に舵を切らないでワンマンのまま人生を終える

→ヌマ帝の時代に『内乱の百年』が発生し、滅亡。


F アルムスがグリフォン様にマリリンの遺品を託さない。

→黒崎萌亜の好感度が稼げず、『内乱の百年』でアンダールスにあまり協力的ではなくなる。結果、百年では終わらず百二十年くらいになり、国力が擦り減る。その影響で後に訪れる危機を乗り越えられずウェストリア帝が登場する前に滅亡。


という感じに山ほど地雷はありましたが、無事全回避しました。

良かった、良かった。


ちなみにユリウス戦争は今後六回くらい起こり、山のような地雷がある。

当然主人公補正で全回避。



謎の黒髪三つ子


ほら、ゴキブリって死ぬ前に卵産むじゃん?

的なアレ。

三つ残ってたクローンさんが自我を持って動き始めちゃったパターン。


最初に目覚めた長女は後述のレンバート君を産んで死亡、次女はマリリン復活させるために研究、三女は復讐に大忙し。

長女はマリリンの常識的な部分を引き継ぎ、次女はマリリンの研究気質を引き継ぎ、三女はマリリンの負の感情を引き継いじゃった感じ。

次女はアンダールスにつき、三女と最終的に敵対するが……

まあなんやかんやで和解する。

帝国偉人録の作成に当たり、二人とも重要な証言をしていたりするので少なくともエレスティア三世の時代までは生存し、かつロマリア帝国とはそこまで険悪な関係にはならない。


かれもこれもアンダールス様のスーパーイケメンカリスマ性のおかげである。

百年の恨みも晴れるイケメン振り。



レンバート君


前に書いたエイプリルフールネタで登場。彼の嫁であるユニも登場しているので、気になる人は活動報告を漁ってね。

その正体は何を隠そう、というか隠すも何もないがクリュウ将軍の子孫とマリリンクローンの息子であり、そしてもう一人のマリリンクローンの弟子で、ついでに転生者。

アンダールス帝腹心の部下の一人。

錬金術などの新たな魔術分野を開拓した他、アンダールスが無茶な使い方をしてぶっ壊したドラゴン・キラーを修復した。


クリュウ将軍並の指揮能力、マリリン並の呪術・魔術の才能、前世知識を併せ持つスーパーチート人物……だが、アンダールスの方がチートなのでさほど目立たない。

基本的にアンダールスに振り回され続ける苦労人である。


尚、彼の正式な名前はレンバート・パリシイ・ウェストリア。

後のウェストリア帝の直接的な先祖。




ユニ


マリリンクローンに誘拐された、アルムスとテトラの子孫。

ちなみにロサイス氏族の血も入っているため、ユリアの子孫でもある。

容姿は巨乳になったテトラ。

マリリンクローンによって立派な呪術師兼魔術師に育成される。

レンバート君の嫁。

尚、エイプリルフールネタの時系列には既に両親及び弟であるアンダールスとは再会を果たしている。

レンバート君と共に、アンダールスのぶっ壊したドラゴン・キラーの修復に寄与。

彼女も後の魔術、呪術の発展に大きな貢献をすることになる。


ヤンデレでレンバートが他の女と話すと「レンバート君を殺して私も死ぬ」と言い出す。



黒崎萌亜(メア)


作者はメアチーと脳内で呼んでいる。

スーパーロリビッチ美少女。

セックスで相手の寿命を少しだけ吸う能力を持っていて、そのためかなり長い間生きている。

ちなみにアルムスの時代からエレスティア三世の時代まで、単体の武力ではおそらく史上最強である。

いろんな地域の歴史に首を挟んでいる。


中華っぽい地方でも活躍しており、劉備関羽っぽい奴と桃園の誓いみたいなのを結んだりしている。

その場合は三国志の登場人物がほとんどメアチーの穴兄弟という、地獄絵図。

男性の好みは特に無く、棒さえあれば問題無い。


尚、マルクス君がペルシス帝国に留学した時にはペルシス帝国の将軍の一人であった。

マルクス君の童貞を食ったのはこいつ。

前述した通り、マルクス君の二回目の恋の相手。


ちなみにメアチーが、複数のごろつきと輪姦レイプセックス遊びをしているのを目撃した時にマルクスは失恋を味わう模様。


「お、おい! お、お前らメアに何をしているんだ!!」

「ん? メア、あれ知り合いか?」

「ああ、最近筆おろしした子で……ああ、ごめんね。マルクス君、これこういうプレイだから……あ、そうだ! 一緒に混じらない?」

「っふぁ!!」


というやり取りがあったとか、無かったとか。

これが原因でマルクスは一時期、女性不信になる。

ただマルクスが立派な男になったのは、彼女との出会いと別れのおかげなのである。





その他、アンダールスと愉快な仲間たち


アンダールスの部下には、建国記世代の子孫は無論のことながら……


エジプトっぽいところの王族出身、エレスティア将軍。

実はハンナ・バルカさんの子孫、ペンティクス将軍。

キリシア地方有力都市国家アルト名門家、某石鹸の人の嫁の直接子孫である、アルベルティーニ将軍。

などがいる。








三大宮家


アンダールスと愉快な仲間たち筆頭三人衆である、

レンバート(ウェストリア)将軍、エレスティア将軍、ペンティクス将軍の三名の娘とアンダールスの息子の子孫が打ち立てた、ユリウス家の三つの分家。


ウェストリア家はウェストリア帝を、エレスティア家はエレスティア三世などそれぞれガリア王朝に於いて幾人もの皇帝を排出することになる。





黒崎三姉妹の転移時期


それとなく皆さんが気になっているであろう転移時期はこんな感じ。




長女 黒崎愛梨……帝歴700年頃。ウェストリア帝、石鹸の人とほぼ同時期

次女 黒崎麻里……帝歴前500年頃。アルムスの転生よりも500年前。

三女 黒崎萌亜……帝歴前1000~1500年頃。超大昔。


まあそれぞれ約千年の隔たりがあると考えて貰ってもいい。

マリリンとメアチーは運が良ければ出会えたのだが、まあ世界は広いのでそう簡単には会えない。

ふたりとも大陸を横断するような形で、あっちが西にいったらこっちが東と盛大な世界規模のすれ違いをしていた。


尚、マリリンが遊牧民にガチ輪姦性奴隷になっていた頃、メアチーはなんちゃって輪姦性奴隷ごっこをして遊んでいた。

姉の心、妹知らずとはこのことである。


ちなみに三人の中で最も常識人なのがマリリン、天然のアホバカビッチがメアチー、そしてリアルガチサイコパスの変態がアイリンである。

 



歴史概略


ロサイス朝


アルムスが打ち立てた王朝。その名の通り、ロサイス氏族の影響力がかなり強く氏族制を打破できていない。但し、アルムスがバルトロやイアル、アレクシオスを重用したこともあり決してロサイス氏族だけで独裁政治ができるわけでもない。


アルムスの時代は微妙なバランス、アルムスの調整力のおかげで保たれた。

マルクスの時代は氏族とか一切気にしないマルクス独裁政治だったのである意味氏族制を打破。

その後ヌマ帝の時代に共和政に舵を切り、長期間の安定と最初の黄金時代を実現。

但しその間も外征は続けられ、領土は拡大している。


尚、政治の主導権は


ロズワード(ファビウス家)→アレクシオス二世(コルネリウス家)→クラウディウス→アエミリウス→カルプルニウス→ポンペイウス→……

というように、基本的にはロサイス氏族+アルムス子飼いの家臣の子孫である御三家、御三卿の有力者が握る形になる。




内乱の百年


ロサイス朝末期に発生する百年間の内乱。

といっても百年ずっと戦っていたわけではなく、あくまで戦乱が続いたという意味。

内乱している割には領土が膨らみ続け、国力そのものは増大しているため……

元気がありあまり過ぎて、暴れているだけに見えないこともない。


建国記世代の子孫同士(ロンやロズワード、グラム)が殺し合うのは無論のこと、親兄弟が双方に分かれて実権争いを繰り広げるため、収集が付かなくなる。

尚、戦争が長引いた原因の一つにマリリンクローンが暗躍して煽りまくったというのもあるのだが……火の無いところに風をいくら送っても火が起こることはない。

マリリンクローンの影響は精々一割くらいで、いなくても『内乱の百年』が『内乱の九十年』になった程度の変化しかない。(そもそもアルムス側についた妖精である『私』ちゃんがロマリアを存続させようと暗躍していたし、もう一人のマリリンクローンが育てたレンバート、ユニの二人が内乱終結に大きく寄与しているため、割とマリリンクローンの影響はプラマイゼロだったりする)


内乱の要因のほぼすべては建国記の時代に蓄積されていた社会の歪み。

まあアルムスとマルクスの所為といえば、その通りになる。(ただ欠点のない社会制度なんて無いからね)


尚、この時代はロマリア帝国の全時代を通した上での人材的な面での黄金時代。

バルトロ級が五、六人はいる上に兵士一人一人が屈強。

この頃のロマリア軍は地上最強と言っても過言ではない。(なお、身内同士で殺し合う模様)


アンダールス帝の活躍によって終結。


アス朝


アンダールスが打ち立てた王朝。名前の由来はアンダールスの出身氏族であるアス氏族から……だが、『内乱の百年』の反省もあり氏族制度とは完全におさらば、脱却する。

皇帝権力は強大……だが元老院は存続し、それなりの力を持つ。

アンダールス帝の死後、暫くの間ロマリア帝国は二度目の黄金時代を迎える。


ロサイス朝に比べてかなり長期間続くが、最後は瀕死の病人という体になる。


特にユリウス家同士の内紛が酷く、合計四回以上のユリウス戦争が発生。

身内同士の血泥に塗れた、醜い争いとなる。


近親相姦の繰り返しにより、アンダールス直系子孫のユリウス本家のDNAはボロボロになる。



帝国分裂期


アス朝末期の暗黒時代。

『内乱の百年』と違うのは、『内乱の百年』は元気がありあまり領土が拡大したとに対してこちらは瀕死の病人なので、領土は縮小、経済活動も停滞し、農業基盤にも大きなダメージが残る。

『内乱の百年』の時は共和政的なノリがあり、良くも悪くも人材が豊富に存在したが……

この時代はアンダールスの所為で皇帝権力が強大で、人材が枯渇したのも国内がボロボロになった要因。

その他、奴隷官僚の腐敗だとかいろいろと酷くなった要因は山ほどある。


最終的にアンダールス子孫のユリウス家分家である三大宮家の手により、ユリウス本家に引導が渡される。



ガリア朝


ウェストリア帝が創始した王朝。

ユリウス本家が取り潰された後に発生する三大宮家の主導権争い、内戦に勝利したウェストリア家が主導権を握る。

王朝名の由来はウェストリア家の本拠地であるガリア地方から。

強大な常備軍、強固な官僚制、銀行制度を含む高度な経済システムなどなどとてつもなく強大な王権であり、ある意味アルムス、アンダールスが目指してきたもの、今までの歴史の集大成。

ウェストリア帝の治世半ばから数百年の間、ロマリア帝国は三度目の黄金時代及び最盛期を迎える。

領土、植民地共に世界最大規模となる。


ちなみにウェストリア家以外のペンティクス家、エレスティア家も存続され分家として多数の皇帝を輩出することになる。

アス朝の頃の血泥に塗れたユリウス家はどこへやら、ガリア朝のユリウス家の皆さんはみんな温和で仲良しこよし。(まあ流石に反省した)

ウェストリア帝がライバルであるペンティクス帝を打ち倒した時のユリウス戦争を最後に、以後歴史上ユリウス家同士の内紛であるユリウス戦争は発生しなくなる。


この頃になると今まで辺境、異民族扱いされていたガリア人、ポフェニア人も『ロマリア人』として扱われる。

というより混血が進み過ぎて、誰も自分が何人か分からない。

名実ともに一枚岩の国家となる。


……が、中にはロマリア人になりたくない人もいるわけで。


ただまあ、その辺りはエレスティア三世が解決してくれるので多分大丈夫。

エレスティア三世の時代には立憲君主制に移行し、皇帝権力は消滅。

皇帝はただのお飾りになり、民主制に移行する。



以後の歴史は神も知らない。




その後、登場するロマリア帝国を脅かすであろう勢力(建国記内部で存在が示唆された勢力のみ記述)


ユルタ教(人)


建国記第二百四十話『寛容』で登場した一神教を信じる“変わった”民族。

彼らの本拠地であるユルタ王国は『内乱の百年』の時、ロマリア帝国の実質的な属国となる。

アス王朝初期に於いては友好関係が続くが、のちに拗れてユルタ戦争が勃発。

聖地を追い出される。

が、彼らの財力に目を付けたウェストリア帝に許されガリア王朝の時代に自治国を手に入れる。

ガリア王朝に於いてはユリウス家の重要な財布扱いされる。

モデルはユダヤ人、ユダヤ教。



ウェルギリウス教


ユルタ教から派生して生まれた一神教。

アス王朝末期の混乱期に一気に勢力を拡大し、信者数を増やす。

多神教のロマリア帝国とは基本的に価値観は相容れないが、ガリア王朝の成立によって一定の折り合いをつけて共存する。

但し一部過激派は残存。

モデルはキリスト教


アラーム人(教)


第三十七話『皇帝の憂鬱』に登場した砂漠の民(アラーム人)

ペルシス帝国滅亡後は民族的にも自立し、さらにユルタ教を受容した後に独自のアラーム教を創始する。

史上三番目に生まれた一神教勢力。

あまり数は多くないため、ロマリア帝国とは正面から敵対することはなく全体を通して友好的な関係を維持する。

モデルはイスラム教、アラビア人。

 


ゲルマニス王国


建国記第二百十八話『ゲルマニス旅行』に登場するスウェヴィ族のアダルベロさんはその後、ロマリア帝国との関係を維持。

スウェヴィ族はアンダールス帝とも友好関係を維持しつつロマリア帝国の技術、政治制度を輸入しゲルマニス最強部族へと成長、その後ゲルマニス全土の部族を統一。

ゲルマニス王国を作り出した。

国教はウェルギリウス教。

その後衰退期のロマリア帝国を何度も脅かすが……

ウェストリア帝の下で全盛期の力を取り戻して覚醒してしまったロマリア帝国に併合、滅ぼされる。

ゲルマニス属州はその後、鉄鉱石・水運・石炭の三本柱によって産業的に発展しロマリア帝国の産業革命を手伝う。

尚、国は滅ぼされたが王族貴族は生き残りユリウス家と婚姻関係を結ぶ。

エレスティア三世は旧ゲルマニス王家の血をかなり濃く継いでいるため、実質ゲルマニス人と言っても過言ではない。ある意味、ロマリアを征服したと考えれば留飲が下がる……かもしれない。

モデルは具体的にはないが、ゲルマン人国家。地域的にはドイツ一帯。



パルトディア帝国


第百三十六話『第三次ペルシス・キリシア戦争』で登場した、ペルシス帝国の属国、遊牧系国家パルトディア王国を中核とする国。

ペルシス帝国混乱期にペルシス帝国に反旗を翻し、独立。最終的にペルシス帝国を逆に征服したことでペルシス帝国が滅亡する直接的な原因を作った。

本人たちは自分たちこそペルシス帝国の真の後継国家、『諸王の王』を名乗る。

無論、ロマリア帝国ユリウス家は自分たちこそペルシス帝国末裔の血を引く、真の『諸王の王』であると主張しているため両者は相容れることはない。まさか仲良く『諸王の王』は二人いますということになるはずがない。

『内乱の百年』の時代に国境を接し、一時期はロマリア帝国の将軍を討ち取るなどロマリア帝国と互角以上に渡り合う……

が、報復を名目に攻め込んできたアンダールス帝に大敗北した。まあ相手が悪い。(まあイメージで言うならアレクサンドロス大王がハンニバルを三人と全盛期のローマ軍を引き連れて来た感じ。勝てるわけがない)

アンダールス帝の侵略を受けて首都まで奪われ一時期滅亡寸前にまで陥るが、アンダールス帝が病気になったことでロマリア帝国は撤退。

幸運にも生き残り、復活した。

その後幾度もロマリア帝国と戦う。唯一ロマリア帝国と対等に軍事的に渡り合った国と言っても過言ではなく、衰退期とはいえロマリア帝国を何度も打ち破る。

が、しかしウェストリア帝率いる覚醒してしまったロマリア帝国に攻め込まれることになった。

さすがに二度目の幸運は訪れず、滅亡。

東方と西方に跨る大帝国ペルシスは、ガリア王朝ロマリア帝国の時代に再現された。

これにはクセルクセス帝も苦笑い。





その他関係者(?)



 グリフォン様


 一応、千年後までは御存命である。

 ただこの頃になると若干ボケが入ってくる。

 ロマリア帝国では天然記念物、絶滅危惧種扱い。



 妖精さん


 作中でもいろいろお茶目っぷりを披露した。

 作中では主に『僕』と『私』が暗躍したが、他にも『おいら』『俺』『吾輩』『拙者』もいる。

 多分一人称の数だけ存在する。

 日本語の偉大さのおかげ。


 今後も歴史に首を突っ込みまくるが……


 果たして彼らは今後、生きながらえることができるのか!

 まあ多分無理だけど。

 






 呪術の裏設定、歴史


 作中でも書かれた通り呪術を体系化したのはマリリンが最初。

 これをマリリン呪術とすると、これは遊牧民を介して大陸全土に広がり……


 ペルシス式、ガリア式、キリシア式、緋式の四種類に分岐。

 そのうちガリア式とキリシア式を融合させたロマリア式が成立し、これが世界標準になる。


 魔術を体系化したのはテトラ、ロマリア式を成立させたのはユリア。

 魔術からは後にレンバートが生み出す錬金術などが生まれ、そしてロマリア式からは一神教と結びついた神聖術などが誕生する。


 一方、緋式は独自の発展を遂げて道術や法術などが成立する。

 ペルシス式はロマリア式と緋式から生まれた呪術、魔術の影響を受けて、パルトディア式が成立する。

 

  

 さて、呪術とは異なる技術体系に気功術と呼ばれるモノも存在する。

 これは太古の昔に、メアチーが作り出したものでかなり古い段階で原始的な呪術と分離を果たす。

 気功術はメアチーが勝手気ままにセックス道楽を続けているうちに大陸に広がる。

 ロマリア帝国に広がるのは、マルクスがメアチーに習って以降。



というわけで、これで完結とさせて頂きます

まだ四巻と漫画が残っておりますのでそちらの方の購入もよろしくお願いします


マルクスのペルシス留学編に関しては、そこそこ書く気があるので興味がある方はブックマークの方を残しておいて頂けると幸いです

多分『異世界商売記』のリメイクを書くことがあれば告知をすると思うので、ブックマークを残しておいた方が便利です。

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