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アコラサード!召喚された戦艦たち。



俺とデーヴィド、エリーナとクリスティーナは驚いた。



すでに全艦鍾乳洞に入っており綺麗に並んでいて整備されていた、

その周りで作業を進める多数の木人形たち、大雑把に見ても・・

一万は余裕でいるだろう。



「ねえ?これ全部アコラサードなの?」



「アコラサード?何だそれ?」



「アコラサードとはスペイン語で「戦艦」の意味です」



「えっ?君たちスペイン人なのか?英語通じるけど?」



「私たちはスペイン人とアメリカ人とのハーフよ」



聞いた所彼女達は生まれはアメリカだがその後スペインに移住、

住んでいた地域はその昔スペインが誇る無敵艦隊の要所だったらしい、

そこで頻繁に聞いていた「アコラサード」の言葉がつい出たそうだ。



ちなみにこのこともルーム国王たちに伝えたらしいが却下された、

あまりに古すぎるので召喚は出来ないのが最大の理由だそうだ、

ただ「アコラサード」の言葉だけは国王たちも使っていたらしい。



せっかくなので俺達も時々「アコラサード」の単語を使ってる、

最初の頃は「戦艦」や「バトルシップ」等の単語が皆に通じなかった、

その後皆が日本語や英語も使うようになり使う回数は少なくなった。


 

「きゃあ!」



突然クリスティーナが大声を出した!



「妹に何するのよ!」



エリーナの見事な後ろ回し蹴りが木人形を吹き飛ばす、

どうやら木人形が運んできた板が彼女のお尻に当たったようだ、

痴漢は許さないとばかりエリーナが木人形を睨んでいた。



「誤解だ!誤解だ!」



そう書いてある板を掲げて木人形が必死に無実を訴えている。



お祖父さん・・大きな板を持って何してるのかな?



「これを見ろ!」



木人形が何やら書いてある板を渡してきた、全部日本語だ、

俺とデーヴィドは日本語が読めるがエリーナたちは頭をかしげていた。



「なんて書いてあるの?教えて!」



「軍艦の名前だよ、すごいな・・沢山ある」



俺は板に書いてある文字を呼んだ!



「旧日本海軍連合艦隊所属艦名」



戦艦!計12隻。


大和・武蔵・長門・陸奥・金剛・比叡・榛名・霧島・

伊勢・日向・扶桑・山城。



航空母艦!総数16隻!


信濃・赤城・加賀・蒼龍・飛龍・翔鶴・瑞鶴・大鳳・

鳳翔・龍驤・瑞鳳・千歳・千代田・雲龍・天城・葛城。



重巡洋艦!総数18隻。


古鷹・加古・青葉・衣笠・妙高・那智・足柄・羽黒・

高雄・愛宕・摩耶・鳥海・最上・三隈・鈴谷・

利根・筑摩・熊野。



軽巡洋艦!総数20隻!


天龍・龍田・球磨・多摩・北上・大井・長良・五十鈴いすず

名取・由良・鬼怒・川内・那珂・神通・夕張・大淀・

阿賀野・能代・矢矧・酒匂さかわ



駆逐艦!総数26隻!


秋月・霜月・初月・陽炎・雪風・磯風・浜風・島風・

睦月・如月・弥生・卯月・望月・吹雪・白雪・東雲・

不知火・水無月・白雲・磯波・綾波・暁・響・雷・電。



潜水艦!総数6隻。


伊176型3隻・伊400型3隻。



アメリカ艦船、総数7隻。


戦艦アリゾナ・オクラホマ。

空母ホーネット・レキシントン・ヨークタウン。

重巡クインシー。

駆逐艦ルース。



他にも航空機等の名前が細かく書いてあったが省略した、

これらの艦がこの世界に召喚されたらしい。



「全部は・・残念ながら召喚できなかったようだ」



祖父人形が悔しがっていた。



デーヴィドの祖父母人形が何やら文字を書いていた。



「これから各軍艦に最新設備を装備します、ただ・・、

魔物が攻めてくるであろう2日後に間に合うのは5隻です」



「5隻か・・エリーナ魔物はどのくらいの数だ?」



「大体50~80体位よ、魔物の種類はガルーダね、

ほとんどが雑魚だけど10体ぐらいは上級クラスがいるわ」



「難しいな」



「それで?その5隻とはどれですか?」



「現在取りかかっているのは大和・武蔵・最上・矢矧・島風です、

航空母艦は艦載機の改造が手間取っているので大幅に遅れます」



「なんでその5隻なんだ?全部戦艦ではダメなのか?」



「大和と武蔵は攻撃力が高いので最優先に改造しています、

反面扶桑や山城等は装備が旧式すぎるので当面無理です、

アリゾナも対空砲火が弱いので改造に時間がかかります」



「しょうがない、出来るだけ急いでくれ」



「それと・・あなたたちのスマホを貸してくれる?」



「えっ?スマホ使えるのか?」



「スマホを分解して通信機器の部品にするわ、レーダにもね、

スマホの技術を転用すれば相手を見つけやすくなるわ」



「それは助かる 」



俺たちはスマホを祖父母木人形に預けた。



あとから聞いたのだが、デーヴィドの祖父母は米軍の要、

通信やレーダーなどの開発・製造部門の重鎮だったそうだ、

一緒に召喚された艦船には親戚等が多数乗っていたらしい。



「急いで準備するからあなたたちはしばらく休んでいて!」



「わかりました」



俺達は部屋に戻り・・しばらく休んだ。





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