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「って。ここ何処ですか!?レックスさんっ!!??いやいやいやいや、その前に!!貴方魔法が使えたんですか!?しかもアレは何ですか!?転移ですか!?転移魔法!!?つまり、そういう事なんですよね!?今までのは偽装なんですかっ!?完璧、偽装だったんですね!?ギルドに嘘ついちゃダメでしょうって!!そもそも貴方のアレ何ですか!?莫大な魔力量っ!!ちょっと限界が見えなかったです!!一般人には途方も無くて、もう声もでませんよっ!かなり叫んでますけどね!?あれだけあっての偽装なの!?つーか、あんなの放出したら、軽〜く世界が滅んじゃうでしょ!!!」


 オイオイオイオイ、マテマテマテマテ。

 だからオチツケ!オチツケ!!ワタシ!!!


「クッ……はははっ。それが地か!」

「えぇ、えぇ、えぇ、えぇ、これが地ですっ!!」

「見込んだ通りだ。ベルは面白い」

「いやいやいやいや、面白い、とかではなくてっ!!」


 何か言え!大事な事を!そもそも説明を入れてくれ!!

 と、肩をならして息をゼエゼエ。

 レックスさんはそれにすらクッと唸って、次にはハハハとお腹を抱えて笑う。

 クールなキャラを脱しての連発する噴出に、彼はひとしきり声をあげると、ふう、と息を吐いてみて。


「ベルに嘘をついた事はない」

「でも、魔法は使えない、って!」

「あぁ。そうだな、俺はあの時、“魔法はな…”としか返していないが?」

「………!!!(゜゜;)」


 あぁ、そうだ。

 そうかもしれない。

 確かに彼はあの時、確かに。“魔法はな”としか、語っていない……驚愕の真相が。


 愕然とした面持ちで涼しげに戻った彼を見定め、サアッと血の気が引いた私は、異世界からの転生者。

 名前をベルリナ・ラコットという、ごく普通の18歳。


 ・

 ・

 ・

 ・

 ・


 *.・*あっ、よく見たら自然が豊かで……結構、綺麗な場所じゃない?*.・*


 頭を振り振り意識を切り替え、現実逃避に移った私。

 その隣でレックスさんもゆるりと意識を切り替えて、ふと建物が立つ一方へ体を反転させてみる。

 そんな気配にポツリと1つ。


「あの〜……ところで此処って…?」

「あぁ。リメス・フルールだ。花の境界……この時代だと【境界の森】と呼ばれる場所だな」


 そして我々の間(ま)を縫うように、ぴよぴよと鳴く小鳥さん。

 ふわふわと舞う色とりどりのちょうちょさんを近くに見出し。






「う」

「う?」

「うそでしょぉおおおおおおおお!!!!!<(゜△゜||)> <(||゜△゜)>」


 と、叫んだ私は悪くない。ハズ。

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