[4a-46] FILE:実験レポートのメモ
☆目標達成状況
1 ニール・メイリッジ
異界を破られたのが想定以上に早く、一ヶ月間殺し続けるコースは修正を余儀なくされる。
とりあえずニールボディ633号に魂を詰めて城に持ち帰った。『プロジェクト・C』正式起動後に続きをやるつもり。
2 『異界創世』の実地訓練 兼 試験運用
下記 未知の問題点があぶり出された点も含めて、総じて成功。
☆特性ギミックとその仕込み
・『賛同者』を増やす準備段階
・輪廻システムの書き換え
・時間高速化
・内部空間の広域化
全て計画通りに成功。これは大きな成果だったし、ここで躓きが無くて良かった。
☆想定外の部分
1 物語的な『文脈』を重視する、概念世界の性質
簡単に言うなら重要登場人物は集合するし、探偵は死体に遭遇するし、フラグは回収される。
異界の外にまで波及するとは考えてなかった。
これを『プロジェクト・C』に用いるのであれば、この性質と付き合っていくことになる。
⇒過去事例の調査と研究を 最優先事項
2 わたしの分裂
わたしの思い通りになる世界である、ということはわたしの中に迷いがある場合、その両方が形になってしまうということだった。
さらに極まれば人格が分裂を起こし、各々勝手に行動を始める。
これは各々が迷いを別人格として放出し、捨てた状態であるため行動が極端になり非常に危険。
作戦の破綻を招く。
しかし同時に対処法も見えた。
異界維持の補助となる者たちの意志は方向性が変わらない。
今回の事例に関しては『苦痛からの解放のために仕事をする』という方向性で動機付けがされていて、そのため『侵入者を殺そうとするわたし』の支配力が強化されていた。
(ただしそれを逆手にとって亡霊たちを動揺させられ、さらに逃げ道が与えられたことで力を失ったけれど)
つまり、あらかじめ作戦の方向性が明らかなのであれば、仮にわたしが分裂状態に陥ったとしても方向性を保つことが可能と思われる。
分裂にまで至ってしまうと異界の支配権(制御権限)の争奪戦となり混乱を来すので基本的に避けるべき事態。これはわたし自身の課題。
3 収納魔法で亜空間に保持していた物品の顕現
銀鞭のみ。ブローチは変化無し。
これはおそらく、わたしの作った異界という異質な神秘に対し、別の神秘の力を持つ物品が抵抗したため。
⇒聖なる物品の保管などには注意が必要? 専用の保管設備などが必要になるかも。研究と対策を。
いえーい!
日記だけだと思って油断 し
『FILE:白薔薇の日記』ってネタもあったんですが、そういう方向性の話じゃなくなっちゃったなと思って没にしました。