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[4a-34] FILE:神殿医院のカルテ
ラウラ・スミス 女 27歳
ノルト通り7番地
夜ごとオルゴールの幻聴を聞く
⇒類似症例多数
悪夢
⇒類似症例多数
不眠、ストレスによる心身の失調
貧血様の症状 急な動機、息切れ
不眠によるものか目が少し虚ろ 充血気味
患者は夢を見ずに眠れる睡眠薬を求める ⇒無い
聞き取り
悪夢の内容
⇒言い淀む
『閉じ込められている』『石の牢獄』『寒い』という言葉があったことからおそらく同一内容
オルゴールの幻聴
⇒息子、夫には聞こえていないとのことだが同性の友人が同じような話をしていたとのこと
シエル=テイラ国歌の録音を聞かせたところ相違無しとの回答
患者はシエル=テイラを国名すら知らなかった
ポーションの処方を提案⇒経済的理由により辞退
精神鎮静作用と誘眠効果がある薬草の処方箋を発行
それ以上何もできない
事は既に、我ら医師が対応すべき事態の範疇を超えている
だが、このような奇怪な呪いの如き『流行病』など、人はどう対処すればいい?