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コロナで陽性だった俺氏が異世界に勇者として召喚された件

作者: ぺたにゃー

どうしてこうなったのだろう。


急な発熱と咳で数日間寝込んでいるといつの間にか異世界に召喚されていた。

召喚された時は熱も咳も引いており、召喚された衝撃でそんなことキレイさっぱり忘れていた。

よく、なろうである召喚されてチートな力に目覚めたらしく、特段修行らしきものもせずにすんなり魔王も討伐した。

魔王や側近連中は体調が芳しくなかった様で戦闘中も咳をしており本来の力を発揮出来なかったことも大きかった。

どんな形であれ魔王を討伐したのは間違いないし、魔王討伐の恩賞でこれからは自由気ままに生活しようと楽観的に帰路を歩いた。

王都への村や町では流行り病が蔓延しており、せっかく魔王まで討伐したのに病気で死ぬのは嫌だったので寄りつきもせずに王都へと向かった。


話は変わるが、俺が召喚された世界にはステータスというものはないが、他を討伐することで強くなる。

何故か俺は魔物と戦っていない時でも強くなり、それは時間が経つにつれ加速度的に大きくなっていった。


俺は頭の片隅では理解していたが、その事実を受け入れることが出来なかった。

そもそも俺が悪いのだろうか。

俺を責めるのではなく俺を召喚したものを責めるべきではないだろうか。


「病魔王」


俺の顔を見るなり王都の門兵は悲鳴を上げ、衛兵たちが俺を取り囲み殺されそうになった。

幸い、今の俺には人間の兵士など蟻の様なものだったので蹴散らし、その場をあとにした。



人も魔族もいなくなった世界でただ一人生き残った俺は王都で生活する。

毎日毎日一つの魔法の研究をしていた。

それは異世界へ自身を転移させる魔法、神のみが行使出来るであろう魔法であったが、世界中の人と魔族を殺し尽くしたことになっている俺であれば不可能ではない。

もしかしたら今でもウイルスは俺の体の中に存在しており、転移先の世界をまた滅ぼしてしまうかもしれない。


ただ、俺には一人世界に閉じこもっているのは耐えられない。

不要不急の勇者召喚はダメ絶対。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 全米が泣いた!! [一言] 映画化決定! アニメがいいな
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