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わが街セントルイス 93年

2024年5/13〜5/14 タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割込み投稿 世界大恐慌取扱ったノンフィクションなので此処に並べときます

【 1917年〜2020年 日本ではマイナーだけど本国では有名人 激動の20世紀を駆け抜けたフリーライターにして編集者を経て会社経営者となったA・E・ホッチナーの原点は、アメリカ発で広まった世界大恐慌下1933年に始まった一家離散の危機と僅か12歳で体験したたった1人で数ヶ月を食いつないだサバイバル とはいえノンフィクションだし淡々と物語進むので色々有って日本未公開 多分地上波どころかBSでも取り上げられていません 】


★"パパ・ヘミングウェイ"とか"涙流れるままに以下略"等 様々なノンフィクション作品書いたりソフィア・ローレンやポール・ニューマン等、多くの芸能人と関わった人物だそうですが翻訳されたのは僅か1握り


原題:KING OF THE HILL

お山の大将

アメリカ劇場公開作品

日本では2011年にDVD化され販売及びレンタル

原作:アーロン・エドワード・ホッチナー King of the Hill 1972年

翻訳版は1994年扶桑社エンターテイメント"僕の戦争"として出版


 令和6年5月13日 蛍の群舞も先週末で終わり今朝未明から止まない雨、幸いにも天気予報で警告してたレベルの強風やら落雷が降り注ぐなんて事態までは陥ってませんが外に出掛ける気にすらなれない程度には湿気ってます 気晴らし兼ね借りてきたDVDは例によって内1枚がソフト老朽化により再生不能 多くの業種がそうである様に適度な競合他社との競い合いが無くなってしまうと業界そのものが劣化進むのはお約束ではありますが あんまりこの手のクレーム投げかけるのも何かアルバイトが可哀想だからメモ添付し黙って返却しときます 視聴不可だった"マネー・ピット"は別のレンタル店あたって見ますか


新年早々能登半島に壊滅的な被害齎した地震発生からもうすぐ半年 日本政府の無為無策により復旧活動は後手後手に回り震災関連死も右肩上がりですが その実情報道は国内マスゴミのみならず海外大手も偏向激しいヒステリックな報道かそもそも何もしない権利を行使 正確な情報確認するなら結局BSチャンネルの地元NHKか有志による動画配信に頼るしかない 公共機関も採算取れんと震災前から列車止めてたりと端から孤立気味な限界集落が多数に及ぶあの地域をどの様にどんな形で立て直すのか ぶっちゃけ大阪万博なんてアホウなイベントやってる余裕なんか無いと思うんだけどね 


どうもいまいちテンション上がらないので前振りは此処までとして 今回紹介するのは"コンディション"や"トラフィック"等、様々な問題を娯楽作品に昇華したスティーブン・ソダーバーグ監督が撮ったのに珍しく日本未公開なままでBS放送でも流されてないアメリカ版"ホームレス中学生もとい小学生"な物語を 実はサーバーに放置プレイしてたのでそろそろ不良在庫の処分を兼ねて 原作は晩年のアーネスト・ヘミングウェイ先生の担当編集者&友人を1948年〜1961年まで13年続け 彼が亡くなった10年後にノンフィクション小説"パパ・ヘミングウェイ"を出版 その後もドリス・デイさんやソフィア・ローレンさんと交流し彼女達の苦難に満ちた半生をインタビュー形式で綴った作品を書いているA・E・ホッチナー先生幼少期のサバイバル体験 勿論劇場公開時は健在でした 前振り書くに辺りつい気になって晩年のヘミングウェイを襲った不幸を読み耽っては見たものの…… まぁこの辺りはそのうち映画化された"キリマンジャロの雪"か"誰が為に鐘は鳴る"で


  

【 物語の舞台となるのはアメリカ中西部 ミシシッピー川が流れるミズーリ州の大都会セントルイス 第1次世界大戦中の便乗値上げと路線独占する5つの大企業が仕出かしたリストラと過当競争によりただでさえも失業者が犇めくこの街にトドメを刺したのはニューヨークの株屋によるチキンレースを元凶とした世界恐慌 株式投資で身上つぶした多くの元勤め人は担保となる家と土地を銀行に買い叩かれる形で失い事実上の木賃宿でしかないホテルに身を寄せる 勿論再就職先が見付からなかったら其処すら追い出され凍死か餓死が待っているホームレス 当時は浮浪罪も適用されたので虫けらみたいに人々は死んでいた 】


★ちなみに川を挟んで向う側は彼岸扱いな黒人スラムのイリノイ州イーストセントルイス 2024年5月現在もアメリカ有数の危険地帯であり世界恐慌を期に犯罪都市と成り果てた


 身に付けた知識と体力は必ず自身の糧になる 幼い主人公の憧れのヒーローはたった独りで大西洋横断飛行成し遂げたチャールズ・リンドバーグ 単なる移民の師弟が成果成し遂げ遂にはお金持ちな名家の婿養子に……尚、本当の彼の功績は人工心臓と呼ばれる延命医療技術の発展だけどこの頃は知られて居ない 両親や弟のサリバン共々、銀行の取り立てで自宅を追い出された当時12歳のアーロン・カーランダーが身を寄せるのは貧困層の最後の拠り所エンパイア・ホテルの日本で言う所の6畳1間 ベッドは2つでキッチンは湯を沸かせる程度 木賃宿住まいだと虐められるから学校側には決して事情を話さない 家庭用のランプ売るセールスマンやってる父の収入は右肩下がり いずれ何度かモデル引受けた画家のサリバンさんの様に宿泊費払えず退去を命じられるかも 前兆は既に始まっていた 食費と母の通院費に充てるため週1ドルで叔父に預けられる弟サリバンに兄アーロンがお守り代わりに託したのは宝物だった大きな白いビー玉


毎日の様に増えて行く路上生活者達のテント 弱視を理由に小学校も行かせて貰えない隣部屋に住む母子家庭の女の子"眼鏡のエラ"から向けられる好意 母子の収入源は非合法な少女売春 没落しこのホテルで隠遁生活送る見た目賢者で時折食べ物分けてくれる"マンゴー氏"も顧客の1人 同じく母子家庭で肺病病みの母親の代わりにゴルフのキャディーのアルバイトで日銭稼ぐ兄貴分"レスター・シルバーストーン" 子供を虐め鬱憤晴らししてる客室サービス係のベンと地元警官の"デカ尻バーンズ巡査" 転校生で苛められっ子だけど親は大金持ちなビルをカツアゲから救い出したら屋敷に招待され初めてペプシコーラを堪能 説角だからとメスのカナリア分けて貰い育った雛をペットショップに売って家計の足しに 偶々目撃し他人振りして遣り過した父の窮状見兼ねて始めた様々なアルバイト


母が結核再発させ療養施設に隔離 少しでも収入増やすため父は今度は時計販売のセールスマンとしてオハイオ州へ単身赴任 戻ってくるのは収入貰える1ヶ月後の7月だが それまでは雇い主から渡された軍用パンと水で何とか食いつなぐしかない もし此処で暮らしてるのが未成年の自分だけだとバレたら意地悪なベンに追い出せるかも知れないしツケは相当溜まっている 僅かな資産を女性買い続け使い果たしたマンゴー氏は主人公が趣味で集めハンチング帽に刺繍している葉巻のラベルを最後の手紙と共に託し手首切って自殺 性病に掛かりホテル代払えなくなったエラとの今生の別れとキス 両親が立ち会えない小学校の卒業式に父兄として参加してくれたレスターは母親を失い路上生活者の摘発始めた市警の暴力行為を妨害した事で公務執行妨害の罪で刑務所送りに 乏しい収入から時折お菓子やガムを分けてくれたエレベーターガールの黒人女性も解雇されエレベーターは封印される 


やがて最後のパンも無くなり売る物なんて何もない部屋で 僅かなパン屑や集めた木の実をペットのカナリアに分け与えながらも空腹に苛まれる主人公にホテルの支配人が告げる退去勧告 実は貸し剥がしによりエンパアホテルの経営権は地元銀行へ 父の友人だった支配人も解雇通知届いておりこのホテルは非合法の売春宿として経営を立て直す事になっている 家や家族の窮状を敢えて知らされていない母との面会 とある方法で叔父に事実上売り飛ばされた弟サリバンを取り返した主人公は政府事業庁への再就職果した父すらも舌を巻く手口で銀行に差し押されホームレス生活送るサリバンさんを始め此処を追い出された住民達の商売道具や資産をベンを出し抜く形で返して回り意気揚揚とホテルを退去


ついでに恨み骨髄なデカ尻バーンズ巡査を挑発し罠に掛けボコボコに 退院した母と暮らす新たな家は憧れだった高級ホテル・カールトン 弟と2人子供らしくはしゃぎながらも少しだけ大人になった主人公に戸惑う父 他にもドタバタシーンとか色々有りまくりで2時間越えの上映時間を主人公目線で追体験する物語なので取り上げ無かったエピソード沢山有るけど長中書いても多分原作小説には敵わないから今回は短目に



❖殆どのアメリカ人はその恐ろしさを気にもしてないが五大湖から始まりメキシコ湾まで繋がるミシシッピー川は工場廃水や生活汚染水に農薬やら除草剤やらがそのまま垂れ流しされてるアレな河川だけどミズーリ川とイリノイ州の生活用水は此処から汲んで水道水として各家庭に供給されています だからセントルイスは黒人奴隷の販売拠点だったフランス領ルイジアナの時代から黄熱病やスペイン風邪に結核や肺炎そして今回の武漢コロナでも多くの人々の命奪われた因縁の土地 でも殆どの輩は中々引っ越さない


❖前振りで書いた能登大震災の関連死者数ですが 5/14時点で申請出てるのは170名 熊本地震がそうであった様に本作で紹介したアメリカ合衆国発の世界大恐慌がそうであった様に物理的な怪我や病で亡くなるよりも精神的なダメージだったり将来への不安や悲観論の方がより多くの人々を死に追い遣る 漸く官公庁の対策会議始まったけどやはり後手後手に回りそう

❖精神的なダメージも後押しする形で薬の副作用で眠気が治まらん 書いては居眠りし再び復活して何とかサーバーに死蔵してた映画のストーリー纏め上げたけど割合感情移入し易い物語だから貧困生活に苦しむ主人公に一喜一憂して余計に疲れた(苦笑) 取り敢えず今回はこんな所で勘弁を……明日の定期検診で薬変えて貰えないか相談するしか無いな此れ

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