表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

409/445

桜の国チェリンと七聖剣【百七十九】

このたび【書籍版】一億年ボタン第1巻・第2巻・第3巻・第4巻――【既刊全巻の重版】が決定いたしました! ありがとうございます! 本当にありがとうございます!

これもひとえに書籍版を手に取ってくださった読者のみなさまのおかげです……!


また書籍版の最新巻――第5巻は10月17日(木)発売! Amazonなど各種通販サイトでは、既に予約が始まっております!

カバーイラスト・収録内容・特典情報などの詳しい情報につきましては、また別途後日まとめさせていただきます!

そしてさらに10月26日には、【漫画版】一億年ボタンの第1巻も発売されます! こちらについてもまた後程、詳細を公開させていただきます!

絶好調の一億年ボタンシリーズ! 今後とも応援、よろしくお願いいたします!


「――みんな、リンゴが()けましたよ」


 俺はうさぎさんの形に切ったリンゴを小皿に取り分け、リアたちのベッドへ運ぶ。


「はむはむ……んーっ! みずみずしくておいしい!」


「あぁ、落ち着いた甘さだ。なんだかホッとするな」


 リアとローズは嬉しそうに顔を(ほころ)ばせ、


「……冷静に考えて、どうして私たちが看病される側なのかしら……」


 会長は複雑な表情を浮かべながら、上品にりんごを(かじ)り、


「あーん……うん、うまい! まぁそう気落ちするなよ、シィ。アレンくんの異常な丈夫さは、お前も知っているだろう?」


「同じ人間として考えない方が、精神衛生上よろしいんですけど……。んー、おいしい」


 リリム先輩とフェリス先輩は、あっけらかんとした様子だ。


 その後、リア・ローズ・会長・リリム先輩・フェリス先輩が、一人ずつ診察室に呼ばれた。


 検査結果は個人情報であるため、お医者様から一人一人直接伝えられるようだ。


「はぁ、よかったぁ……」


「心配を掛けてすまないな。問題なかったぞ」


「お姉さんも大丈夫だったわ」


「リリム=ツオリーネ、異常なしだぜ!」


「私も健康体だったんですけど」


 彼女たちの精密検査の結果は、みんな揃って異常なし。

 ディールの『細胞を殺す猛毒』は、バッカスさんの『完全再生』のおかげで、完全に無害化されているようだ。


「後はアレンくんだけね。何事もなければいいのだけれど……」


 会長が心配そうに呟く一方、


「いや、どう考えてもこれ(・・)は問題ないだろう……」


これ(・・)だけは、絶対に大丈夫なんですけど……」


 リリム先輩とフェリス先輩は、とても楽観的だった。


「二人とも……これとはなんですか、これとは……?」


 俺がジト目で視線を送ると、彼女たちはプイと視線を()らした。


 そうして軽い冗談を言い合っていると――部屋の扉がノックされ、看護師さんが入って来た。


「――アレン=ロードルさん、診察室へどうぞ」


「あっ、はい」


 俺が部屋を出ようとしたそのとき――服の端がツッと引っ張られた。


「アレン……大丈夫、よね?」


「あのときのアレンは、人の域を超えた無茶苦茶な力を使っていた。……とても心配だ」


 リアとローズは不安そうな表情で、訥々(とつとつ)と言葉を紡ぐ。


「あぁ、もちろん大丈夫だ。すぐに戻ってくるから、待っていてくれ」


 俺は二人を安心させるため、優しい声でそう言い残し――診察室へ向かうのだった。


■とても大事なお知らせ■

昨日開始したばかりの新連載が、とても好評で夢の【日間総合1位】に輝きました! 新作は『連載開始直後』が『一番大切な時期』なので、どうかお読みいただけると嬉しいです……!


タイトル:世界最強の大魔王、貴族の落ちこぼれに転生する~無能・生き恥・面汚しと蔑まれ、実家を追い出されたけど、二千年前の力が覚醒して無双する~

URL:https://ncode.syosetu.com/n4842gn/


この下↓の方にワンクリックで飛べるリンクがあります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] アレンは序盤からよくわかんないけど、いよいよ数億年ものの精神力では説明つかんぐらい人間離れしてきましたね。実際、現状ゼオンより恐ろしい
[一言] 別の意味で絶対に大丈夫じゃないんですけど……
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ