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桜の国チェリンと七聖剣【百六】


 俺がバッカスさんの身を案じていると、


「あー、鬱陶(うっとう)しいのぅ。なんじゃこの砂は……!」


 彼は苛立った様子で、太刀を振るい――周囲に立ち込めた砂煙を吹き飛ばした。


(さ、さすがだな……)


 あの爆発を生身で受けて、全くの無傷。


(もしかしたら、普通の人間とは『体の作り』が違うのかもしれない)


 そんな感想を抱いていると――二機の飛空機がゆっくりと目の前に着陸した。


「みんな、絶対に気を抜いちゃダメよ。おそらくこれまで戦った中でも『最強クラス』の敵だから……っ」


 緊迫した会長の声が響いた直後、飛空機から二人の剣士が降りてきた。


「――旦那ぁ(・・・)、相変わらず無茶苦茶やりますねぇ。もう黒の組織の一員なんすから、もちっと穏やかに『こそこそ』と動きやせんかぁ……?」


 一人目は、黒い外套に身を包んだ軽薄そうな男。


(どこか芝居がかった、胡散臭い振る舞いをしているけど……)


 こちらへの警戒を全く欠かしていない。

 まず間違いなく、かなりの実力者だ。 


「黙れ。私のやり方に口を挟むな。それにそもそも、組織の一員になった覚えなぞない。一時的に協力関係を結んだだけだ」


 二人目は、鋭い目つきをした細身の男。

 彼が身に着けるその衣装は……聖騎士のものによく似ていた。


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