表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

327/445

桜の国チェリンと七聖剣【九十八】


 どうしてそこで俺の名前が出てくるのか。

 しかも、機嫌を損ねたくないとは、いったいどういう意味なのか。


 俺の頭の中では、いくつもの疑問が浮かび上がった。 


「この前にも話した通り、私たち『皇族派』はあなたの囲い込みに活路を見出(みいだ)しているの」


「それって確か、『貴族派』との問題ですよね?」


 リーンガード皇国では、皇族派と貴族派が激しく対立している。

 以前会長から、そんな話を聞かされたことがあった。


「えぇ、そうよ。貴族派が七聖剣の一人を囲っている以上、皇族派もそれ相応の『武力』が必要ってやつね」


 会長はそう言いながら、俺の肩を人差し指でポスポスと(つつ)いた。


(ただの学生剣士と騎士協会が誇る最強の七剣士、とても釣り合いが取れるとは思えないけどなぁ……)


 どうやら天子様とロディスさんには、ずいぶん過大評価されてしまっているらしい。


「それで……アレンくんと血狐の『蜜月関係』は、『裏の世界』じゃもはや常識。知らない人はいないでしょうね」


「み、蜜月関係というのは、ちょっと言い過ぎのような……」


 確かにリゼさんには、これまでいろいろとお世話になっている。

 だが、蜜月関係とまで言えるほど、親密なお付き合いをしているわけじゃないと思う。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ