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桜の国チェリンと七聖剣【九十四】


「最後の容疑者、聖騎士長様についてなんだけれど……。彼の裏切りなんて、それこそあり得ない話ね」


 会長は、はっきりとそう断言した。


「もしも聖騎士長様が帝国側に(くみ)していたとするならば、その『特別な地位』と『強大な権力』を悪用して、もっと直接的な手段を採るはずよ。わざわざ情報漏洩みたいな、『回り道』をする必要がないわ」


「確かに、その通りですね……」


 受けた被害から考えれば、聖騎士長の裏切りはないと見ていいだろう。 


「つまり現在の状況を整理すれば、『容疑者九人の中に疑わしい人物はいない』という結論になっちゃうの」


「……だけど、現実の問題として帝国側に会談の開催地は漏れていたんですよね?」


「えぇ、そうなの。だから、会談に出席した首脳陣は、少し考え方を変えたわ。そしてその結果、新たな容疑者が浮上したの。あまり気を悪くしないでほしいのだけれど……。残念ながら、あなたともかかわりの深い人よ」


 会長はそう言って、ジッと俺の目を見つめたのだった。


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