表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

322/445

桜の国チェリンと七聖剣【九十三】


「問題の多い人、ですか……?」


「えぇ、元々七聖剣は変人奇人の集まりなんだけれど……。今回選ばれた四人は、その中でも特に異彩を放っているわ」


 会長はそう言って、苦笑いを浮かべた。


「恐ろしいほど頭が固くて、全然融通の利かない人。『超』が付くほどの単細胞で、言われたことを言葉通り(・・・)にしか実行できない人。まぁとにかく『絶対に情報を漏らさない・漏らすことさえできない』――聖騎士長様がそう判断を下した『困ったさん』ばかりなのよ」


「な、なるほど……」


 聖騎士協会が誇る、人類最強の七剣士。


(『正義と剣術の(いただき)』に立つ七聖剣が、まさかそんな問題のある集団だったとは……)


 俺の持っていた『かっこいいイメージ』とは、かなり違っていた。


「まぁそういうわけで、七聖剣の四人も情報漏洩には関与してないと考えていいわ。というより、そういう風に考えないとこれから先やっていけないのよ……」


「そう、ですね……」


 フォン=マスタングの離反によって、四大国の戦力はがっくりと落ちてしまった。

 もしさらなる裏切り者が七聖剣から出た場合、帝国の悪行を止めることは現実的に困難なものとなるだろう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ