表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

314/445

桜の国チェリンと七聖剣【八十五】


「まず事前に予想されていた問題なんだけれど……。リーンガード皇国・ヴェステリア王国・ポリエスタ連邦・ロンゾ共和国――極秘会談に参加した、大国間における意見の不一致ね」


 会長は指を一つ一つ折りながら、かつて『五大国』を形成した国の名前を挙げ連ねた。


(本来ならば、そこにテレシア公国も参加していただろうけど……)


 あそこは魔族と黒の組織の襲撃を受け、神聖ローネリア帝国の統治下にある。

 とてもじゃないが、こういった会議には参列できる状態じゃない。


「意見の不一致が起きた議題は、『神聖ローネリア帝国への対応』よ。『今は静観し、対話の道を模索すべき』と主張するリーンガード皇国とポリエスタ連邦。『一刻の猶予(ゆうよ)さえ与えず、全面戦争に乗り出すべき』と主張するヴェステリア王国とロンゾ共和国。両陣営の意見は、真っ向から対立しているの」


 彼女は困り顔で肩を(すく)めた。


「……なるほど」


 穏健派と過激派。両者がここまではっきりと分かれてしまっては、進む話も進まないだろう。


(でも、ヴェステリア王国は全面戦争を望んでいるのか……)


 あのグリス陛下が強硬な態度を取っている原因は……去年の八月頃、『愛娘』のリアが黒の組織に誘拐されたからだろう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] ここ10話ほど文が短過ぎ!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ