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指先に目を
視覚障害者向けの指先に取り付ける小さな機械。
光センサーと電気刺激の針を搭載していて、触っているものの色を電気刺激で触覚に変換する。
遠くにあるものを見たりは出来ないが、同じような形の調味料が並んでいるキッチンや冷蔵庫で活躍すると評判。
実際に普及してみると、視覚障害者の中にはとんでもなく鋭敏な触覚を持っている人がいることが分かった。
そのため、最初は1ドットだった解像度が、16ドット64ドットと増えていき、ついには「遠くの様子も触覚で捉えたい」という要望まで出てきた。
最新型では遠くの様子も捉えるために遠距離に焦点があった光センサが一列に並んでおり、触覚を出力する電気刺激針も一列に並んでいる。
ただしこれは指先だけでは捉えるのは難しいため、針は指一本の長さにわたって配置されている。
盲導犬のいない障害者の外出に活躍すると期待されている。