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観賞者で干渉者  作者: 鷹村柚希
First world パターン:救世主補佐
24/29

第二十四話 私は生かされている。野の草と同じである。路傍の小石とも同じである。ミミズだってオケラだってアメンボだって同じである。

 


またもや感想をくださった地海月さん、そしてタカヤさん、ありがとうございました!


そして総合評価ポイントが2000点を超えました。皆さん、いつもありがとうございますm(_ _)m


更新が遅くなって申し訳ありませんでした。

ちょっと忙しかったり、五月病発症したりしてました。


そんなわけでどうも、授業で黒板に書かれた『七三一部隊』を『ヒミー部隊』と読んだ作者です。



蘇芳「(仏壇のパイナップル見ながら)パイナップル大分熟れてきたね」


鷹村「あ、本当だ。パイナポー大分熟れてきた」


蘇「…………。お前さ、子供の頃『アップル』を『アポー』て発音してたよなw」


鷹「wwwwww耳から入った発音をそのまま口に出すタイプだったんだww」


蘇「先生が『はい、りんごは英語でなんて言うかな?』って言って、周りが『アップル!』『アップルー!』って言ってる中で、一人だけ『アポゥ(無駄に発音良く)』ってwwww怖ぇよwwwww」


鷹「wwwwwwwwwwww(爆)」



※7/29 歌詞の無断掲載に関して公式様よりご注意を受けましたので、作中で主人公が歌っている箇所をカットさせていただきました。

内容自体を変更しようかとも思いましたが、出来れば内容は変えたくありませんでしたので、中途半端ではありますがこのような処置を取らせていただきます。

大変、申し訳ありませんでした。

 


出発一日目は、特に何かに出くわすこともなく野営の準備に取りかかる時間となった。


変わったことと言えば、レモンの騎士と話を終えて戻ってみたら、ノアが白さんに対してタメ口を利くようになっていたことぐらいだ。


フラグ建設は非常に順調である。


「それじゃあ、分担して進めましょうか。一応訊きますけど、救世主様は野営の経験はおありで?」


「……家族とや学校行事で何度かキャンプに行ったことはありますけど、本格的なのは始めてなので、リモーネさんに指示をお願いします」


若干視線を泳がせながら、ノアが言う。


レモンの騎士もそんな反応をされることに関しては諦めたらしく、死んだ魚のような目で指示を出し始める。


白さんはと言うと、レモンの騎士が王女サマに働かせるわけにはいかないと思ったのか、今のところ放置されている。


「リモーネ」


しかし、白さんはそれを気にした様子もなく、とゆうか妙にキラッキラした目で、レモンの騎士に声をかける。



「とてもよくお似合いですよ」



「…………」


トドメを刺されたレモンの騎士は、その場で真っ白に燃え尽きた。


立ったまま魂が抜けてるが、なんとも器用なヤツだ。



現在、レモンの騎士の頭には、色取り取りの花で作られた花輪が乗せられている。



ああ、もちろん私の仕業だ(ドヤ)


あのあと暇を持て余した私は、『二次元力』で遠くを見てたらいつの間にか自分の背中が見えてたり、レモンの騎士を(いじ)り倒したりして遊んでいたのだが、ずっと花束を握っていた手が汗ばんで鬱陶しくなってきたため、暇に任せてそのまま花輪を作り始めたのだ。


そんで完成したそれをレモンの騎士に乗っけた。


当然のごとく拒否られたが、「私の魔力(植物)を粗末にするな」と脅し……失礼。もとい説得し、ついでに魔力で私が飽きるまで外せないように固定した。

その時点でなんか涙目だった。


しかしまあ白さんも言っていたが……あれだ、女子(おなご)特有の特殊な『可愛いフィルター』などでは断じてなく、ガチで似合う。


レモンの騎士は割りとスッキリした顔立ちをしており、その時点で『男+花=…なんだコレ』という方程式は成り立たない。


……とゆうか、こいつ隠れ女顔だ。今気付いた。可愛い系より美人系の女顔だから気付かなんだ。

あとで女装させよう(確定)。


私が出した花達は比較的色の濃い物が多く、それがやや赤みが差す黄色とは違った混じり気のないレモン色の髪に映えること映えること。


それにレモンの騎士、髪長いしな。

肩甲骨の中間地点ぐらいの髪の長さに植物の冠被ってる姿は、なんかギリシャ神話にでも出てきそうなシルエットだった。

首から下は鎧だけど。


ついでに言うと、前述したように花輪を作ったのは私なわけで。


それはもう気合を入れた。暇に任せて入れに入れまくった。

そしてでき上がったのは、一見普通の花輪に見えるだろうが、それは配色、花の大きさ、バランス、頭部に合わせたサイズ、葉の位置まで完璧に計算して作られた、玄人が見ればグウの音も出なくなるような代物である(なんの玄人だよ)。



…………え?白さんやノアの外見説明した時との表現の差が酷い?



これから外見に関して弄りまくる気満々なので、念入りに描写させていただきました(笑)


「まあ、落ち込むなレモンの騎士よ。似合ってんぞ」


「……嬉しくないっス」


完全に意気消沈しておられる。


メンタル弱ぇーなー。

これからもっと面白可笑しいこと(女装させたり)とかするつもりなのに、精神持たんぞ(酷い)。


「……で、それはそうとして。私が食料になるもの採ったり狩ったりして、ノアが薪集めで、レモンの騎士が焚き火とか野営の準備するためにここに残って、白さんもここで待機と」


私が口に出して確認すると、全員が頷いて返してくる。


ちなみに、野営の場所はそこそこ川から近いところを陣取ったため、水汲みは後回しでおkとゆうことに。


「てゆうか、私食えるもんと食えないもんの見分け付かないってゆうか、知らないんだけど」


「ああ、そう言えばそうでしたね。それじゃあ、補佐様はとりあえず、」


「あ、大丈夫だったわ。毒あるやつ取って来ても上手いこと調理できる」


「マジっスか」


「……毎度毎度思うんだけど、どこでそうゆうスキル見に付けてくるんだよ」


「人間やめる過程で?」


「過程とかあったのか……とゆうか何故疑問系」


トリッパー生活というのは、常に死と隣り合わせ、常に涙で明日が見えない状態である。


人気(ひとけ)のない森の中とかに放り出されたりした日にゃあ、とにかく人に会うまでそこにあるもので生きていかなきゃならない。


しかし別の世界に飛ばされたばかりでは何が食べれて何が食べれないのかわかるはずもなく。

かと言ってうっかり毒のあるもんなんか食えば死ぬわけで。


実際何度も死にかけたしな。

たまたま人が通りかかって助けてもらったり、自力で解毒魔法をかけたりでなんとか今生き長らえているが……一番最初に毒物か否かを見分ける基本的な術を授けてくれた現地民に感謝だ。


まあ、今はもう毒とか効かない身体になったから関係ないけど。


「あー、そうだノア。薪集めるにしても、木は切るなよ。使えそうなのが落ちてなくて止むを得ない場合でも、細い枝程度にしとけ。まあ、お前に関しては心配はないと思うが」


レモンの騎士が言った通り、この辺りに森はない。


しかし、慰め程度に木々は転々と生えているし、背の低い林なんかもある。


少ない資源で野営を強いられる旅の人間は他にも多くいるだろうと予想されたため、なるべく木々は節約した方がいいだろうと踏んだ。


「わかってるよ。一晩しか使わないのに、資源の無駄だしな」


「あと、迷ったり手に負えない(困ったこと)事態に見舞われたら(があったら)、空に向かって大声で私の名を呼ぶのだ。私はいつでも、君の元に駆けつけるぞ」


「何その子供向けヒーロー番組みたいなセリフ」


「何かあったら呼べよ。お前は俺が守るから…………とか言った方がよかったか」


「普通逆だろそれ!男の俺が言われても嬉しくないから!惨めなだけだから!」


「居残り組も同じね。なんかあったら呼びんさい」


「「はーい」」


「二人共なんの疑問も抱かずに返事してるし!突っ込みは!?離れてても聞こえるのかとか呼んでも間に合うのか、とかに関しての突っ込みは!?」


「ルリですから」


「補佐様ですから」


「俺よりも格段に早く順応してる!?」


「てゆうか、君はあれだけ私の実力を見といてまだ順応してなかったのかね」


「くっ……否定できない!」


「異世界なんだから、もっと物事を柔軟に捉えないとな。常識から何から違うんだから」


「あ、ああ…………いやいやいや!瑠璃は俺がいた世界の住人だよな!?俺が驚いてるのは違わないはずの常識に関してだからな!?むしろこの世界には順応してるからな!?」


「だから私をまともな人間と思うなかれとあれ程(ry」






***************






「(※東●ボーカルアレンジ『風神青年』を熱唱)」



そんなわけで、現在私は今晩のおかずを求めて爆走中。


いや、爆走ってゆうか、若干浮いてるんだけどね?


いいじゃない。久々の外なんだもの(隠し通路からこっそり城下町に様子見に行ったことは省く)。


「(※東●ボーカルアレンジ『風神青年』を熱唱)」


ノリノリで『風神青年』を歌いながらギュンギュンスピードを上げていると、前方に草地に紛れるような色の小動物が三匹程群れているのを確認。


まだ向こうは私に気付いていないようだが、この距離なら一瞬で近づける。


「(※東●ボーカルアレンジ『風神青年』を熱唱)」


よし、今晩のおかずは君達に決めた。


私は即座に捕獲方法を組み立てる。


……まあ、組み立てる程複雑なもんでもないんだけど。


「(※東●ボーカルアレンジ『風神青年』を熱唱)」


私はマスタースパークを……じゃない、そんなもん撃ったら獲物が食えたもんじゃなくなる。ここら一帯も焼け野原になる。


そんなわけで、私は右手で拳を作って振り被る。




「――――ッスパァーキイイイイイイイイイイイイイing!!!!!!」




ドッカアアアアアアアアン!! という派手な破壊音が周囲に響く。


なんの音かというと、私が小動物の真横の地面を殴り付けた音だ。


弾け飛ぶ大地。小動物は気絶。


私は目を回している小動物(多分兎みたいなポジションだと思う)を手早く一まとめに縛り上げると、亜空間に放り込む。


「さて、一応メインディッシュは確保できたが……これだけじゃちと物足りないな」


他に何か確保しようにも、肉ばっかりではキツイだろう。

かと言って、木の実を取れる程木なんて生えていないし、木の実をつけていない木がほとんどである。


どうすっかねー。


「そうだ、野草採ろう」


草なら普通に生えてるし、少し採ったぐらいじゃなんの問題もないだろう。


丁度今の状況で活用できそうな能力を思い出し、私は『二次元力』から某魔人探偵に出てくる呪術師の所持していた『全ての植物を味方にできる』能力を引っ張り出し、先程とは違い地面に足を付けて辺りをうろつき始めた。






***************






「ただいマンボウ~」


「おかえりなさい、ルリ」


「おかえりなさい補佐様。……なんスかその挨拶」


大量の野草と、事前に亜空間から出して戻る直前に殺しておいた小動物達を持って戻ってみると、ノアはまだ戻っていなかった。


焚き火の場所の確保だとか、その他野営の準備はすでに整っていた。


「おや、ノアはまだかいね」


「多分、薪が中々集まらないんだと思いますよ。木ぃ少ないっスから」


「だろうなぁ」


まあ、あの実力なら特に危険はないだろう。

迷ったら呼べと言ってあるし。


白さんは少々不安気な顔をしているが。


「で、これって食える?いっちゃん最初に見つけたやつ狩ってきたんだけど」


言いながら、手に下げた草色の小動物をレモンの騎士に見せる。


「ああ、ソートですね。大丈夫っスよ、食べれます」


「ソートってゆうのか、コレ」


「ええ。草食の大人しい奴で、騎士団の演習の時も食べたんですよ」


「ほうほう……で、味は?」


「普通に上手かったっスよ。城下でも少なくはありますが、売られてないこともないですから」


「へぇ」


マイナーっちゃマイナーなようだったが、普通に食用なのかコレ。


とりあえず、三匹共首を落として適当に木にぶら下げて血抜きをする。


一応白さんには後ろを向いといてもらったが。


「……ノア、早く帰って来ないかねぇ」


特にすることもなかったため、三人で適当に雑談をしながらノアを待った。






















その後、中々帰って来ないなと思いながら待っていたら、大声で名前を呼ばれたのですっ飛んで行った。



ノアは見事に迷子になっていた。







なんでこんなに進行遅いんかなぁと思ったら、First worldってチュートリアルみたいなもんなんですよね。

瑠璃ちゃんがどんな力を使うだとか、どんな思考回路してるだとか。


その割には余計な話が多いですが(笑)


ソート→ソウト→草兎

と言うことで、瑠璃ちゃんが捕まえてきた小動物は、草色の兎みたいな生き物なのでこんな名前に。

誰かネーミングセンスをくれ……orz



元ネタの紹介

※作中で説明(?)があるものは省きます。


・風神青年

東方ボーカルアレンジの一つ。

原曲:風神少女

サークル:A.C.I.D C.L.U.B / あ.ぷ.え.ぬ.す.た.ー.と.!(す.し.~.ver)

作詞:n.a.g.a.r.e

(※ドットは検索避けです)

※7/29 歌詞をカットさせていただきました。


・マスタースパーク

某普通の魔法使いの技。

レーザーが出る。


・ただいマンボウ

最早説明不要。

ポポポポーンです。


・で、味は?

某ゲームのコードネームが蛇の人のセリフ。



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