弱虫王女、異世界の霊に憑依され剣聖を目指す

　それは何処かの世界の何処かの時代。

　小国アハトに、オリヴィアと言う名の王女が居た。

　彼女は世界を救った英雄、剣聖オルテギアの一人娘にして国の第四王女。

　幼き頃に母を失ってから、オリヴィアは義母姉に虐げられる日々を過ごす。

　オリヴィアが１４歳になった時、彼女は不思議な縁で、不思議な相手と出会った。

　それは別世界からやって来た、意志を持った霊魂。

　彼女に出会って以降、部屋に籠り泣き明かしたオリヴィアの日々に、少しずつ変化が訪れる。

　世界が広がり、人と出会い、悩み、葛藤して、傷付き、乗り越え、強くなる。

　そんな二人の物語。