雑多小説倉庫

僕は家出少年。もう、二度と帰るつもりはない。

　意気揚々と始めた湖釣りで長靴を釣り上げ、落胆する俺の元にやってきたのは小さな女の子だった。彼女は興味津々でその長靴を見つめて……

　僕は明確な夢や目標を持たないまま、無気力に家と大学を往復するだけの毎日を過ごしていた。 　そんなある日、気まぐれに通学電車から途中下車した街で、僕はかつての同級生と再会して――

　自らを妖精と名乗る少年がいた。彼は困っている子どもたちを助けて回り、ささやかな幸福を運んでいた。 　そんな少年が、あるとき不思議な少女と出会い――

　大会を間近に控えた剣道部の稽古中、俺は集中力の欠片もなくすっかり腑抜けていた。以前は剣道に並々ならぬ情熱を注いでいた俺だったが、“ある日”を境にどうにも稽古に身が入らず――

　俺は部長である姉によって、大会の個人戦に出場することとなった。しかしやる気は微塵も湧かず、いっそ剣道をやめてしまおうか、などと考えていると――

　俺は勤労に励む妹と共生し、日々を怠惰に過ごして浪費していた。 　吐く息凍る師走のある日、妹が休暇をもらったと上機嫌で話していたのだが、俺はそれをつい邪険にしてしまい……

　努力して理不尽と立ち向かう諸君に捧げたい言葉。やるだけ無駄です。

　凶悪マフィア組織〈死神の鎌〉のアジトに単身乗り込んだ俺は、一騎当千の活躍により悪党どもを撃退した。 　しかしその帰路、背後に妙な気配を感じ……

　東日本大震災被災者の方々へご冥福を、そして明るい未来をお祈りします。 　その思いに、必死に練り上げた陳腐なセンテンスを添えて――

　きっと僕は特別な人間なんだ。 　目を開けると、そこは不思議な世界だった。理屈は分からないが、すべてが僕の思いどおり。独善にも暴挙にも咎はなく、次第に僕はこの世界に魅了されていく――

　新米ゲーム実況プレイヤーであるくっちゃんは高校の教室で、人気の実況プレイヤー・マブに出会う。 　くっちゃんはその人気の秘訣をマブに尋ねるが、それに対する反応は予想外のものだった。

　何気なく空を見上げた少年は、ビルの屋上に不思議な危うさを携えた少女を見つける。 　自殺願望を持った少女を説得しようと奮起する少年に、彼女は生きる意味を問いかける……