まっとうなコメディー

　我が姉・土橋河子は変人である。 　ときたま各地のゴミ捨て場に足を運んでは、毎度変なものを拾って帰ってくるのだ。 　そして、それを叱って元あった場所に返させるのが、弟である俺の役回り。まったく迷惑な話//

自分の部屋で気持ちよく寝ていると、妹が安眠妨害にやってきやがった。 ――そんな、とある兄妹の日曜日の一幕。

　俺の妹はニートである。今日も俺は、無気力かつ自堕落な妹のはたらき口を探して、就職情報誌を片手に奮闘するのだった――

　五月のとある日曜日、今朝は少し寝過ぎてしまった。寝ぼけ眼をこすってリビングへいくと、そこには双子の姉がぶっ倒れていて……

　多忙を極めた連勤明けの日曜日、気晴らしに散歩に出かけた俺は、近所の公園でかわいらしい幼女と遭遇した。 　彼女は突然俺に「ちゅっちゅしよ」とせがんできて……

　安アパートの一室、今日もここは騒がしく、暑苦しい。 　チャイナドレスの女とパンダとの共同生活――それはいつでも波乱に満ち溢れていた。

　ニート大国・日本。 　非労働者が増加し続ける現状に危機感を抱いた日本国政府は、それを打破するべく〈ハロワマン・ハロワレディ制度〉なる草案を可決した。それは、ハローワークから選出された特別の公務員が非//

　ある日、俺のクラスにひとりの男子生徒が転校してきた。 　その男――小笠原はこの学校に来てちょうど一週間後、突如として“そろそろ恋人を作ろう”と提案するが……

　肌寒い霜月の朝、俺はまず布団から出るのに四苦八苦していた。 　――仕事休みたい。そのちっぽけな欲求は、みるみる膨らんでいき……

「明日はパパと一緒にお出かけしよう！」 「パパと出かけるなんて虫唾が走るから、そういうの二度と口にしないで」 　子煩悩な父親と、反抗期真っ盛りの娘。そんなふたりの、ある日曜日のお話。

　朝起きたら、隣に双子の妹が寝ていた。 　幼稚園児や小学生ならまだしも、中学生にもなってこの状況は、いろいろと危険なんじゃなかろうか……？

　眠い。けれど、すべきことは山とある。さて、どうしようか――。布団に埋もれながら、俺は思案した。

　僕の住む町には、小さな教会がある。 　神様を信仰しているわけではない、むしろその教会がどんな宗教に属しているのかさえ知らなかったが、僕はとある事情を抱えてそこへ訪れた――