桜と巫女と鬼と

ある美しく大きな桜の木のそばには、一匹の恐ろしい大鬼が棲み着いていた。 あるとき一人の巫女がやってきてあの鬼の暴虐を止めようと申し出た。

先祖の罪で鬼へと変じてしまった「僕」は、唯一自分に接してくれた彼女との生活を回想する

巫女は一人で桜を見上げる。 かつてここにいた鬼のことを思い出しながら。