青き戦士と赤き稲妻

粗筋：
「青き戦士」篇：
二〇〇一年九月を契機に、現実とは別の歴史を辿った平行世界の「地球」。
無数の異能力者が存在するその「地球」では、政府や軍隊や刑事司法によってではなく、「正義の味方」達によって、かろうじて治安と平和が維持されていた。
そんな「地球」の日本の九州で活動するヒーローチーム「嵐を打ち破る者達(ストーム・ブレイカーズ)」の一員である元アメリカ連合国の強化兵士エイミー・エヴァンスことコードネーム「ソルジャー・ブルー」は、この「地球」に助けを求めてきた「何者か」が存在する平行世界の「地球」へと向かう事になる。
当初は単なる調査・偵察の筈だったが、一見、平和な「別の地球」では、謎のテロリスト組織が暗躍しており、エイミーは成行きから「世界政府」と「テロリスト」の抗争に巻き込まれる羽目になり……。

「赤き稲妻」篇：
「世界政府」が地球の約半分を支配して百年近くが経った、更にもう１つの平行世界の「地球」。
「世界政府宰相」直属の「禁軍」の中でも十三人しか居ない精鋭「鋼の愛国者」は、世界中に十三個しか無い「鎧」を装着し、平和を脅かす異常能力者「特異獣人」達の中でも更に規格外の能力を持つ「上霊(ルシファー)」と戦う事を任務としていた。
その「鋼の愛国者」達の中でも最も若いミリセント・シュミット少尉ことコードネーム「赤き稲妻」は、「上霊(ルシファー)」を支援する謎のテロリスト組織「亡命者(エグザイルズ)」を捜査する為に、相棒であるテルマこと「神の秩序(アーリマン)２＝１２」と共に香港へ向う。
しかし、ようやく見付けたテロリスト組織のアジトで遭遇したのは、「鋼の愛国者」達が使う「鎧」とは似て非なる「鎧」を装着し、「鎧」同士の戦闘を想定したとしか思えない謎の格闘術を使う戦士だった。ミリセントは、その戦士と交戦し、あえなく命を落した……筈だった。
数時間後、何故か、無傷な状態で復活した彼女には、謎の鎧を着装(まと)った敵と遭遇する直前までの記憶しか無く……。

その他：
pixiv文芸にも同じものを投稿しています。
同じ作者の「世界を護る者達/第一部：御当地ヒーローはじめました」と同じ世界観の約10年後の話になります。