少年は願い、少女は求める。

ミーナは庶子であった。貴族の男が、気まぐれに手を出した平民の女との間に出来た娘。父親に認知されず、生きていくためのお金もない少女は、その魔法の腕と、生きるために必死に身についた剣技を使い生きていく。そ//

僕は恵まれてると人に言われる。だけど僕はそう思わない。だって僕の家族はおかしいから。 ――僕の夢は家族には猛反対されるだろう。でも叶えたい。そんな夢があるんだ。 ※『願うのは、ただ一つ』、『求めるの//

ディーク・アブルストは公爵家の次男だった。彼には”私”だった時の記憶がある。彼が願うのは、ただ一つ。

アブルスト家の長男・リュシュエル。自分たちよりも異常に愛される叔父――彼を見ていて思い出した過去の記憶。リュシュエルは一つの野望を抱いた。 ※『願うのは、ただ一つ』、『求めるのは、ただ一人』、『それ//

異世界に転生した少女は、一つの願いをずっと胸に秘めていた。旅芸人の一座に生まれた少女・カルッサ。カルッサは踊り子として生きてきた。彼女の一座は、一つの神を信仰していた。毎日の夕暮れ、太陽が沈んでいく時//

とあるわがままな神がいた。その神は好き勝手に様々な事をした。それが良い事だとは思えなくて、私はそれを何度も咎めていた。その結果が封印だなんて――本当にふざけている。でももうすぐ封印は溶ける。八百年近い//

火の神フラン。妻であるウィントが封印されてから彼は自分の妻を封印へと導いた光の神ピリカの傍に居た。ウィントが封印されてから八百年もの間、彼はその話題を一切口に出すことがなかった。そして彼の隣には、最愛//

風の女神・ウィントと火の神・フランの娘フィート。風と火の双方の力を持つ彼女は、封印のとかれた母親を求めてる。 ※少年は願い、少女は求めるシリーズの第八弾

とある神殿で神官を務める少年は、遥か昔の書物に目を通す。そこには、確かに現在は姿を現さない『神』の降臨が描かれていた。何故、神が人間たちの前に姿を現さなくなったのか、その疑問を胸に抱く少年は旅をする三//

私は見習い巫女だった。火の神殿に仕える私はあるとき彼にあった。 ――彼は言った。神々が姿を現さない真相を知りたいかと。 ※少年は願い、少女は求めるシリーズ10弾

昔、大切に思っていた親友がいた。あいつといるのが楽しかった。あいつを大切に思ってた。生涯かけての友人だと思ってた。でも、あいつはいない。--それは、俺が悪い。いつの頃か、狂ってしまった。今は後悔してい//

わしはいくつもの世界をまたがってみているそんな基本的には傍観を貫いている時空の神だ。世界は面白い。数多に存在する世界では色んな世界がある。昔、お気に入りの世界があった。やさしい神々と、神々を慕う人々で//

アブルスト公爵家の次期当主――いや、もう仕事量は実質当主といえるべき仕事をしているリュシュエル・アブルスト。リュシー様に俺は仕えている。幼い頃から仕えているリュシー様は、俺と同じ年なのに沢山の事を抱え//

私のお父さんとお母さんはとってもすごいの！　冒険者として大成していて、私もいつか二人みたいになりたいって思っているんだ。お父さんとお母さんはとっても仲良しで、私もいつかそういう愛する人に出会いたいって//

世界は移り変わっている。村人の少女がそう思うぐらいには、世界は変わってきている。神様が、かかわるようになった。ずっと昔はそうだったらしい。でも神様が世界に顕現しなくなって久しかった。だけど、また神様は//

神界において、光の神ピリカは絶対の存在と成り果てていた。ピリカは下界を見ることはない。見る事はないからこそ、彼女は気づかない。 この世界の変化に。 ※少年は願い、少女は求めるシリーズ第16弾

私はずっと微睡の中にいたような感覚であった。ピリカが唯一の大切な存在で、ピリカのことを好きで、ピリカの敵は敵で。だから、私は。私は―――、だけど、最近、私は―――。 ※少年は願い、少女は求めるシリー//

俺の世界は幸せだった。妻がいて、友達がいて――何不自由ない生活。その生活が突然暗転した。 ※少年は願い、少女は求めるシリーズ第18弾

私は誰よりも大切だった。誰よりも、一緒に居たいと願っていた彼を傷つけた。悪気なんてなかった。悪い夢だったらよかったのに。あとから神様の世界での出来事の影響があったと説明された。でも過去は戻らない。 ※//

世界は変わった。いや、元通りになったというべきか。世界は、元通りに変化し、神が世界に顕現する世界に戻った。 神殿の記録係である、私はそのことを記していく。