詩

　きみが隣にいないのは、自分のせいだとわかっている。それでも、願わずにはいられない。この思いがいつか、きみへと届きますように。 　これはそんな、臆病者の恋の詩。

　嫌いになった相手から、求められる「ツナガリ」。しかし、私自身はそんなものは望まない。断ち切れるのならそうしたい。それでも伝えられない、この感情。どうすることもできないまま、解決する唯一の手段さえ取ら//

　花に与えられたあらゆる名前、色、形、花言葉――そこから詩を紡ぎ出す。 ※一部挿絵が入っています。イラスト担当は、おこめ様（第二回「黒百合」）、御奈良井ハシル様（第十二回「韓藍」、第十四回「月桃」、//

　私の描く作品は、登場するもの達が不幸の一途をたどることが多い。そんな彼らに、私は何ができるだろう。 　これは、自身の作品上のもの達へ捧ぐ詩。

　元々小説を好んで読んでいた私に、友人が貸してくれた一冊の漫画。そこから私は、その魅力にはまっていく。それは、まるで底無し沼のように――……。 　これは、漫画やアニメ好きの私の戯れ言を詩にしたもの。

　2011年3月11日。この先何度もやって来る“今日”は、私にとってこんな日だった。 　これは、私にとっての3月11日を描いた詩。

　少しだけ……。そんなつもりの寄り道だった。しかし、そんな寄り道は“少しだけ”では収まらない。 　これは、本屋に寄り道した私を描いた詩。

　小説を綴るとき、いつだって「明るい未来」を考えていた。それなのに、できあがった世界は、カタチこそ違えど暗い世界だった。そんな世界を前に、そこを作り上げた者は新たな決意で世界に手を加える。 　これは、//

　大学三年生になって、突き付けられた現実。その現実を直視できないでいる私は、どんな未来を生きるつもりなのだろう。 　これは、現実を突き付けられた私を描いた詩。

　夏の夜空に目を凝らす。見つけたいのは一つの星座。 　これは、夏の星座をさがす詩。

　書きたい――どうしようもなく、そう思うときがある。 　これは、そんな気持ちを綴った詩。

　夏の終わりに空に咲く、打ち上げ花火。音をたて、煙となって消えていく。 　これは、九月の夜空に咲く花火を見て書いた詩。

　夜、時々こんなことを考えながら眠りにつく。特に何がということもないけれど、考えてしまうことはある。それでも……。 　暗さの後の明るさを、意識したつもりです。 ※挿絵（写真）が入っています。イラスト//

　今日は、私にとって特別な日。

　きみが欲しいから、私は――。

　どうにもモヤモヤがおさまらないので。溢れ出るままに、書き殴ってみました。

　あなたを引き留めるのが不可能になった今でさえも……。あのとき、私に何ができただろうか。

　キミがいない。あまりかかわってこなかったけれど、それなのにこの思いはなんだろう。

　思えば昔から、私はきっとあんたが嫌いだった。

　眠れない午前一時。寝なきゃ寝なきゃと叫ぶ脳と裏腹に、寝る気の起こらない自分ーーを詩にしてみました。

　ただひらがな二文字分の言葉を、キミに伝えればよかったのにーー……。 　これは、今も未練を抱く私のことを書いた詩。

　出逢ったりなんてしなければ、こんな思いをすることもなかったのかもしれないのに――……。

　美しくなりたい。それは、この字を背負っているからこその願い。

　あの日、あなたに言われたことは、今も私を苦しめる。

　キミがいなくなってから、もうすぐ一年。 　不意に思い出したキミのこと。 　キミを忘れることはしたくないから――……。

　この春、卒業する全ての人へ。 　新たな道へ進む人へ。

　花に与えられたあらゆる名前、色、形、花言葉――そこから詩を紡ぎ出す。 　『花詩集』とは少し違うかもしれない、『もうひとつの花詩集』の世界を覗いてみませんか？

　綺麗で透明で美しい——そんな姿に騙されないで。 　夏の季語“カツオノエボシ”にのせて。 ※挿絵が入っています。イラスト担当は、御奈良井ハシル様。

　あなたが私に触れる手も、あなたが私にかける言葉も。私には、私に対するあなたの距離の詰め方がこわい。

　暗い部屋でひとり、ただ呼吸を繰り返す。 　何も決めきれていないことが、ひたすらにこわい——そんな思いを抱きながら、現実から目を逸らす。 　本当におそろしいものは、何？

　あなたがいなくなって、もうすぐ一年という日を迎えようとしている。 　私は知らない。知ろうともしない。 　それでも、私は。

　私の初めての本を手に取ってくださって、「宝物」だと言ってくださって——ありがとうございます。 　その気持ちの赴くまま、書いてみました。

　ただ苦しいだけだった。

　私は、さがしている。迷い堕ちたこの場所で。

　ずっと、この夜が続けばいい——夜明けの歌を聴きながら、願い歩く夜の中。

　誰もがきっと、自己嫌悪の裏側で、こんな感情も抱えている。 【注意】 　この作品のテーマは、「自己嫌悪と自己愛」だと思っています。テーマがテーマですから、気に入らなかったり、不快に思われたりする方も//