哲学者の庭

ある満月の夜に、ルニエはバルコニィで勝手にお月見をしていたラ・コスタと名乗る不思議な少年に恋心を抱く。翌朝、風邪を引いてしまったルニエのところへ診察に訪れた主治医のキュラソウのとある発言から、彼がラ・//

　ある日、路上生活をしていた俺は、謎の少年に誘拐された。胡散臭い彼に振り回されつつも、彼らとの生活は俺に少しずつ変化をもたらしていった。俺はただ、『ここ』じゃない『どこか』へ行きたかった……。 主人//

　毎回、どこかにキュラソウさんが出てくる、結局、何なのかよく解らないファンタジィシリーズ。それぞれの話は読み切りで、あらすじと傾向は各冒頭にあります。どの話からでも読めますが、落ちが曖昧な話ばかりなの//

　『私』の中の『彼』は、時の流れと共に変わっていった。けれど、彼は全く変わらなかった。見た目も、中身も。引っ込み思案な姫の淡い恋物語。約8,700字。

ある国の王女がカナリアを飼っていた。しかしカナリアは、突然さえずらなくなって森へ捨てられてしまう。王女はカナリアを捜しに森へ行ったが、そのまま戻らなかった。約12,000字。 ＊切り絵的な（？）挿絵あ//