わけわからんシリーズ（理由で異世界飛んだからとりあえずチート能力、復讐者、悪役令嬢募ったけれどお前らなんか違うねん。）

　琴吹　我子（あんじゅ）は幼馴染との帰宅途中、不慮の事故で死んでしまった。

　しかし死んだはずの我子が目を覚ましたのは真っ白な空間で、そこで老人にあまりにも死に方が不憫だからもう一度人生を歩むチャンスを与えると告げられた。

　我子はその申し出を受けると、異世界へと転移する。

　辿り着いた異世界は現代ではなくなったのかもしれない緑豊かな世界で、空気も澄んでおり、新しい人生の幕開けに彼女も胸を踊らせたことだろう。

　そんな我子が最初に出会ったのはルーアという浴衣を着たサイドポニーの黒髪の美少女で、彼女は老人からの声を聞いたのだと言い、我子の身の回りの世話をし、異世界での全面的なサポートとしてともにあることを告げられた。

　我子はルーアの提案でギルドを立てることを決め、ギルド員を募集することにしたのだが、その内容が――。
　チート能力。
　復讐を企てる者。
　自分こそは性格がいいと言い切れる金持ちのお嬢様。
　その3つの条件で募集した。

　異世界転生ものの小説を読んでいた我子は、これだけのメンツが揃えばこの世界で勝ったも同然と意気揚々とギルド員を待つのだった。