SF・時代小説・ホラー・童話等 短編集

雨の日の喫茶店で、私は別れを告げた。 なぜと聞かれた彼の言葉に、 上手く……応えられなかった。 私には秘密がある。 誰にも、言えない秘密が。 納得の出来ない彼からの問いに逃れられるのか。現代版切な//

あるとき、白銀の髪と空色の瞳をもつ少女は、黒髪の少年に問いかける。 「太陽がなくなるって、ほんと？」 少年はさぁ、と肩をすくめながら深い藍色に光る水晶に手をかざすと、水晶はゆっくりと輝きながら少//

ある夏の日、担ぎ込まれるようにきたあの人は、目をさますと私の方を見た。 ゆらりと立ち上がったあの人は、縁側にある草履をひっかけて、しゃり、しゃりとゆっくり歩いてくる。 私に優しく触れたあの人。 そ//

秋の夜、笠井市之助は足早に歩いていた歩を緩め、寒そうに袖に腕を入れると、辻にある、しのや、と名が打った軒行灯のめし屋に入った…… 幕末の志士の一場面を切り取ってみました。 ＊この物語は家紋武範さま//

ねぇ、知ってる？ 手の小さいピアノ科の人は、指と指の間をぐぅと開く訓練をするんだって。 え？ もっと簡単に開けるようになる方法、あるよ？ そうなの？ あなたも、試してみる？ 「夏の涼」//

夜汽車の中、ある男の話 ※Generalmajor der NVAさま『鉄道記念日奉祝企画』参加作品 小説家になろう以外への無断転載は厳に禁じます。 Reproduction is pro//

国鉄最後の日、それは蒸気機関車とそれに関わる人々の最後の日でもあった。 最後の日の後、蒸気機関車は… この作品は「N9653DM」萩野古参機関士の二次創作です。作者様より許可を頂いています。 //

ほよほよさんとなかまたちのおはなし フテイキさん ほよほよさんは キのウエにすわっている フテイキさんにききました フテイキさんは なんでフテイキなの？ フテイキさんはふんっと足をくん//

クーガ国、傭兵部隊所属 イースの日常。 戦闘から日常へ戻った一コマ、戦闘の場面などの一コマを追っていきます。 ＊不定期掲載の為、一話ごと完結済みとさせて頂きます。 小説家になろう以外への無断転載//

星空の下、大樹は葉を揺らしながら見上げた。 家紋 武範さま主催「看板短編企画」参加作品です。

先日、危険を顧みぬ作戦行動についていけれないと相方からバディを外されたジェイク。 特殊部隊あがりの一匹狼を気取って所轄でも馴染もうとしないジェイクに、上層部は千ページからなる契約書を目の前に出してき//