短編色々詰め合わせ

バーカウンターの一番奥の席に座る男。 男はハードボイルド気取りの滑稽な男だった。

僕たち野球部の可愛いマネージャー。彼女を落とすために、今日も僕らは勝負を挑む。彼女の前に、もう何人もかわされてる。 彼女の武器は外角低めのコントロール。 打ちにいくとかわされ、流して打つと、切れていく//

僕の家の郵便受けに、白い花の花びらで封がされている、白い小さな封筒が入っていた。

ヤザキとミナミは、ビルの屋上の端に立ち、話していた。 「写真、写りてぇんだよなぁ」 「そっすねぇ」 二人は、ビルの下を見下ろし、写真に写る方法を話し合っていた。 短すぎてあらすじ書くとそのままネタ//

　都内某所、暮れ始めた夕日に照らされる中、タクマは若き男女の群れに紛れる一人だった。 　意を決してナイトプールの入場待機列に並んだのだ。 　タクマは刺激的な夜へ胸を膨らませていた。 ――今日こそはやっ//

　2024年某日。Webジャーナルに提出された一本の論文に、世界が揺れた。 　タイトルは『ニホンザルが小説の執筆を開始するまでの記録』だ。 　味も素っ気もない、およそ文章としての魅力がないタイトルだっ//

リビングから娘の菜々子が泣く声がした。 菜々子の頬には、猫の引っかき傷がついていた。 なんと、あの由緒正しき雑種猫・ポン太が、『私』の娘に手をあげるとは。 私はポン太との面会を拒否する菜々子をあやしつ//

　祖母は猫を飼っている。『わたぼー』という名の猫だ。 　白くて、丸くて、ふわふわしている奴である。外から見てると実体はどこにあるのかと思わせるのだが、手を伸ばすと、すぐモチモチした肌に指先が届く。 　//

なんだか無性に腹が立ち、少女はふらりと家を出た。街は浮足だってて落ち着かなくて、人がいなさそうだからと美術館に入った。 つまらない風景画を熱心に見つめる、老人がいた。 まるで路頭に迷ったサンタクロース//

いいシノギだと聞いて

ズゴッズッズズズゴゴゴゴッゴゴゴ……。

日直の仕事を押しつけられたトモキが絶望の才能に魅入られる話。

《俺》に突きつけられる過酷な現実。

コロナ時代の怪異の話

続いちゃったコロナ時代の怪異の話。