短編　お題無し

「小さいころはサンタとか信じてたなぁ……」 大学三年生の終盤、クリスマス。 二十一歳の私が、ほんの気まぐれでサンタに願い事を書いた結果――――――

目が覚めると白い部屋――、自分の他にはクラスメイトの３人。 天井も壁も、床も真っ白で、目についたものと言えば、無造作に置かれていたタブレット端末のみ。 連絡手段を奪われ、途方に暮れている4人に降ってき//

私は最近、幽霊が見えるようになった。 いつも同じ幽霊。時間も、場所も問わない。 それは見間違いではなく、ストーカーでもない。 しかし幽霊であることは間違いなかった。 なぜならその幽霊は必ず消えてし//

この世界には魔法はない、剣もある時代から廃れてしまった。 代わりに人が戦いに使う道具として発展したのは――“髪”。 ――ナノマシンによる、頭髪生成。一定以上の強度としなやかさを持ち、いざというとき//

魔王の圧倒的な力の前に、勇者一行はなすすべもなく倒されていく。 「さて、我の勝ちだ」 勇者を倒した魔王が笑みを浮かべながら発したのは―― 「――世界の半分を、お前にやろう」 という、あまりにもタイミン//

卒業式でよくある風景―― 証書の入った黒筒を片手に、仲良しグループで写真を撮っている。 自分もその中の一人だった。 普通の卒業生だったのだ。 ……心霊写真を撮ってしまった事を除けば。 //

キッチンは時たま魔術工房にもなるそうで。 それならば、料理人は魔術使いといっても過言ではなく。 恋も魔術というのなら、恋する乙女もまた、みな魔術師なのだろう。 そして、その力比べをする日が年に一度ある//

一昨日、友人と打ったネット麻雀を、実際に卓を囲んで打った感じで少し大げさに修飾して書いてみた。 牌を開いたとか、ドラを捲ったとか―― そういう表現を書き足しただけで、展開は実際の様子をそのまま持ってき//

桃の雨　月夜に映える　ほにゃららら（適当

BADENDを回避してればHAPPYENDにたどり着けるの？ っていう話。 救いは無い。今のところは。 ※カクヨムにも同じ内容で掲載しています

一級魔法使い――『魔導師《マジックマスター》』を目指すオネットが、近所のお姉さんに魔法陣の描き方を教えてもらう話。

買い物を終え、帰路についたところで、 いきなり自分を拉致したのは、外国住みの幼馴染だった。 隅から隅まで知りたがる彼女のその性格は、自分の予想を大きく超え。 いつのまにか彼女はありとあらゆる開錠技術を//

全てを成し遂げたその後に並ぶのは―― 中身の無い、空の盃。

新任の現国教師として私立の女子高、舞薗高校へと赴任してきた主人公は かつては小説家を目指し、結局自費出版止まりで夢を諦めた過去を持っていた。 慣れない環境に、落ち着ける場所を探しているある日。 今で//

あれも昔の思い出と 色褪せ変わることあれど。 確かに在った風景だけは 今も昔も変わることなく。 自分と、兄と、そして姉と。 なんてことはない、日常の一コマ。 （旧題：姉は強し）

エイプリルフールということで、嘘を絡めた作品！ 今日一日の為に用意しました！ ――――――――――――― グリム童話の世界が舞台になっている没入型MMORPG『Iron Heinrich』。 そこ//