百鬼夜行大花火

作成ユーザ: 路地裏のウサギ
 6月に入ってから、間もなく。
 それが現れたのが、と言うよりも、それが発見された時が五月だった。
 とある引っ越し屋のトラックが、仕事中に何かを轢いた。車を降りて確認すると、それは人間では無かった。
 鳥の頭にエビのような体。蟹のような鋏と、長く黒い髪。
 それを見たとき運転手は悲鳴を上げて、トラックに乗っていたバイト達が屈強なイメージ先輩の突然の悲鳴に怯えた挙句悲鳴を上げ、呼ばれた営業部が駆け付けたものの現場の訳の分からなさに悲鳴を上げた。
 それは写真が撮られ、今やネットやTVで大騒ぎとなっている。しかし大騒ぎになっているのはそれだけでは無く―
『今、街は妖怪で溢れ返っています』
 妖怪が、札幌に現れたことだ。

スタンド・バイ・ミー

北国、北海道は妖怪で溢れかえっていた。 辺りで起こる奇想天外な物語。そして夏の豊平橋大花火大会では、人ごみの中に様々な『何か』が混じっていた。
作品情報 N5072BF 短編 ノンジャンル〔ノンジャンル〕
掲載日:2012年 05月 25日
最終更新日: 2012年 05月 25日
作品に含まれる要素: 残酷な描写あり
キーワード: 妖怪 百鬼夜行大花火 路地裏のウサギ