いつか見る果て

　前世の記憶を持って異世界に生まれた鷺原桜璃は、領主家息女オーリリアとして生きることになる。日本で培った価値観から逃れられない彼女は、領地を変えていこうと決意した。現代日本→異世界→その三百年後、の順に転生したオーリと、二度目の人生で出会った一人の孤児の転生体である少年・ラトニ。二度目の人生の記憶を失ってしまったオーリと、オーリに執着しながら死んだラトニの、主に三百年後世界の物語。
　時間軸は『かつて見た果て』→『いつか見る果て』の順になります。『いつか～』は『かつて～』と同じ世界内で、三百年後の話。