短編集・散文集

わたしの彼氏じゃない彼女持ちの松下くんと、カフェでキャロットケーキをつつきながら。

図書館員の庸子は藤崎さんとお弁当を食べつつ、副業としてのシナリオライターについて語り合ううちに。

旅の助手席にあの人を乗せて。

風を数えて、彼に話しかけてみる。

二人は商店街の店先で立ち止まって。

篠突く雨のさなか、彼はひとりの女神に出会って。

六月の帰り道で日傘を差すうちに。

鈴華は煉瓦の部屋で彼の被写体になって。

由依を迎えに行く途中、康輔は板チョコを買って行こうか迷って。

尚志は菜絵から明日二人で行きたいところを伝えられて。

放課後、恋人との待ち合わせ場所へ向かいながら。

街の喫茶店にはいった藤崎は、そこでかつて愛した美しい恋人の似姿をみつけて。

眼鏡とコンタクトレンズのうちで彷徨いながら。

冬が近づいて彼と一緒に過ごしながら。

深夜に渇きがおとずれて。

秋口のすずしい穏やかな土曜日に、この幸せが続くことを祈って。

読者モデルをしている先輩のムック本を眺めながら、自分の未来に思いを馳せて。

町角で恋人と待ち合わせて。

秋は恋のみのる季節なのです。

目の前の女子のことを考えてしまう。

ジントニックの材料を買いにでると目の前から彼女があらわれて。 ※以前に投稿した『ジン・トニック』の修正版で、改行や鍵括弧等、形式面の修正を行っています。内容の変更はありません。以前のバージョンを知ら//

想像のなかでかつての恋人を思い出す。

恭輔はおやつどきに菓子を携えて恋人のもとへ向かいながら。

彼との恋愛に溺れたくて。

高校教師の彼はクラスの女子に告白されて。

図書室へ向かおうとした矢先、気になる男子を見かけて。

彼の部屋へと向かう途中、白いワンピースを思い出して。

夜気のただよう帰り道での出会いと景色と音と。

彼と散歩をしていると靴の中に小石が迷い込んで。

夕風がレースカーテンをゆらして。

川崎くんに初めてお呼ばれして。

午餐後の教室でかわるがわる女性を見つめながら。

席替え初日の授業中、女子の後ろ姿を眺めながら。

休日の大学の図書館で恋人と二人きり。

日曜の昼間、彼と待ち合わせていて。

髪留めに前髪をとめると生え際に小さな赤い出来物があって。

ただじゃれ合いたいだけ。

大学生の浅見くんは、ただいま浮気進行中です。

琴子は行方知れずの食パンを想って。

あなたは恋人と二人で焼肉屋さんをおとずれて。

二人で仲良くあずきバーを食べていると。

出張先から毎日くれると約束してくれた彼からの連絡がなくて。

今日は彼とお出掛けするのに着ていくものが決まらなくて。

彼の家のベランダに小鳥が巣をつくっていて。

夏のカフェテラスは素敵だけれど、やっぱり暑いので。

二人でケーキを楽しんでいると、彼が別の女を見つめるので。

梨乃はくしゃみが止まらず、彼への想いも止まらず。

学校帰り、二人は路線バスに乗って。

今日は彼との約束があるので。

彼女の靴ひもが緩んでいたので。

二人は静かに見つめ合い、争って、愛し合う。

あなたに捨てられたと彼女に言われて。

このみはデニッシュ食パンを買いに行って。

部屋で彼と二人もたれながら。

麻衣はマーメイドスカートが欲しくて。

慧は彼女と差し向かいにひとり食事をしながら。

綾音が目覚めると冬の朝はまだまだ早くて。

未菜は一足先に身支度を終えて彼を待ちながら。

藍と未沙は莉緒の部屋を訪れて。

華乃が彼と一緒にいると知らない男性が後ろから近づいてきて。

円佳が鏡を眺めるとそこには彼がいて。

澪が甘いものを買って来てくれて。

彼と遠くへ行きたくて。

茜はパンを買いに隣の駅に行って。

彼と一緒にソファに座りながら。

周りを気にする私は彼女の飄々颯爽とした姿に魅せられて。

平日休みの二人は外でお昼を食べて、また部屋に帰ってきて。

催しの景品で明るい長財布をもらって。

汐里は彼と二人まったりしていると、彼が急に、、

妹がお家に来るので甘いものを買って帰ろう。

日曜の夕べに女性と待ち合わせて。

彼と二人コンビニに寄って。

夕方、合鍵を手に彼の家へ行く。

秋の休日の朝、真由と二人で。

一華は突如嫉妬と疑念にとらわれて。

晴れの休日に彼の家に行って。

風に揺れる事物を眺めるうち彼女を思い出して。

華流ドラマを見ていると。

彼がわたしを置いてきぼりに寝てしまう。

暑い、涼しい、夏の日々に。

硝子窓の向こうに彼を認めて。

彼からの連絡が途絶えて。

実家の机の引き出しに辞書をみつけて。

いつものお店で男に邂逅して。

恋愛における男らしさをめぐって。

彼と二人夕暮れの郊外にて。

半身としての異性を求めて。

彼は振られたことで。

彩佳は相原さんの連絡を心待ちにして。

雨のなか彼とお昼を求めて。

十二時になるとお昼休みなので。

紬は腰痛にずっと悩まされて。

今宵は友人を誘って女たちと。

ただ胸のうちにあるものを。

彼とふたり籠球を手に公園へ。

カプチーノをすすりながら彼を待って。

つゆが肌に飛び散るのが嫌で。

本が届くのを心待ちにして。

男に酒のお代わりを訊かれて。

微風のなかを歩みながら。

彼女とふたり、煉瓦の歩道を歩みながら。

耳をつんざく笛が鳴り響いて。

苺華はショートケーキが好きなので。

休日、二人でお昼を食べに街へ。

玲をながめているだけで。

彼に浮気されたのか疑って。

女からの着信を期待して。

今夜は年上の男の人と過ごすので。

女との記念を振り返りながら。

起きると十一時に曇模様で。

今日は久しぶりに二人きりで。

真鍮の鍵を取りだして。

フラペチーノを啜る彼女を眺めながら。

琴音は彼と食事する場所を探しながら。

目を覚ますと彼がいなくて。

林檎をかじりたくて。

ぼくのまえで彼女はミートソースを食べていて。

彼女は目の前の紳士と一緒に、、

ジントニックの材料を買いにでると目の前から女があらわれて。

あやは明日は初デートなので、、

真摯な目でみつめてくれて。

ゆいは連絡を待ちながら、、

あんドーナツと日常と。

彼女は彼のまえを後ろ手に歩いていく。

彼は女から女へ移っていく。

街での用事を済ませての帰り道、町のパン屋さんに寄った。

欄干にもたれていると、現実と虚構にとらわれて。

ちゃんと聞いて欲しくて。

その微笑を守りたくて。

夜、雨が降って、止んで。 ※詩、日記あるいは小説、ジャンル不詳です。

彼からの着信が鳴るのを待って。

パパと呼んでみたくて。

今日は彼と一緒に過ごすので。

小説を書きたい女性の休日、一息で進む物語

彼女は彼を疑う。密室で起こる男女の淡いサスペンス。ワンシーンの物語。

【舞台装置-カフェ、主要キャスト‐女子学生、僕】

折り畳み傘や子供との戯れ、一息で進む物語