【喜怒哀楽短編集】

翡翠色の池は、憎らしいぐらい神秘的だった。

少女はいつも、分からない。

水平線の、向こう側には、何があるのだろう。

飛べない蝶のように、彼女は醜くなる。

真っ赤な花弁が、彼の顔を横切った。

少女は、魑魅魍魎から解き放たれ、華胥之夢へイク。

生と死の狭間で、私は彼と再会した。 彼は、本当は覚えていたのだろうか。

生と死の世界の狭間で、僕は少女と出会った。 彼女は、本当はどちらを望んでいたのだろうか。

路地裏では、金平糖が毎日一つ置かれている。

この世には幾つ、脆い物質はあるのだろうか。

もし貴方が真実が分かったとしたら、貴方はそれでも辛い方を選びますか？

あの日助けられなかった妹を、助けたい。 その願いが通じたのか、気付けば僕は、あの日にタイムリープしていて...。

愛する人の躯の前で、僕は、今も、ただ、ただ...。