オリュンポス十三番目《ナギ》：イレギュラーな存在が物語を紡ぐそうですよ。

　いきなりですが、人間と獣を数字で示すのならば、　『６《シックス》』だそうです。
　なぜなら、神の創造の6日目に獣が創造され、人も同じ6日目に創造されたからだそうです。
　さらに、神の奇跡を崇め、信じたことから、『７』の一つ下、忠実な僕（しもべ）と言う意味の『６』になったともされています。まぁ、それは『人が神に似た存在』だからだと思うのですが。
　そして、わたしたち神は、　『７《セブン》』です。
　7日以降はなにもしていないからだそうです。
　7日までのなかでもっとも偉大なのが神であることから、『７』とされています。
　ちなみに、天使さんたちは『０《ゼロ》』です。
　わたしたちと少し意見が違う堕天使さんたちは『００《ダブル・ゼロ》』で、
　わたしたちの敵である悪魔さんたちは『０００《トライ・ゼロ》』だそうです。
　……なんでそうなったんでしょうね？
　こんど聞いてみようと――って、またなにか人間界で起ころうとしてますし！
　……でも、たまにサボるぐらいなら、ねぇ。
　まぁ、このことは天使さんに任せて天界からの見物としますか。
　さて、この人は何になるんでしょうね。
　『妖鬼』か『業魔』か、それとも……。
　ふふふ、新しい物語が始まる予感……。