2013年・2014年
2013年と2014年に創作したものです。
こんな逃げたくなる夜に
そんな夜がきっと来るから だれかを殺めて 自分を殺めて 逢う魔が時 ここがどこだかわからなくなる
掲載日:2014年 03月 26日
最終更新日:
2014年 03月 26日
キーワード:
詩
六十億年の身体病
魂という身体と心の融合概念は現代では滅んだ。だからこそ病気が蔓延し、個人の音楽は乱れてしまった。苦しいヨ。
掲載日:2014年 02月 09日
最終更新日:
2014年 02月 09日
キーワード:
詩
現代詩
神の胃のなか
消化されていく僕達の命は食べ物と同じで砕かれて溶かされていく。細かくすり潰されて、苦しみなど感じることなく、いつのまにか死んでいた。
掲載日:2013年 11月 10日
最終更新日:
2013年 11月 10日
キーワード:
詩
現代詩
何んにもない
烏有と化したその感情は、その存在は河原のアバラと同じなのか。
全存在を賭けて絶体絶命に虚無虚構の虚ろ、それは心世界に宿った一種の健康である。
掲載日:2013年 01月 03日
最終更新日:
2013年 01月 04日
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詩
排泄極期期間中
我々は排泄されることに無防備なのだ。自分が世界の排泄物ではないと誰が言えるのだろうか。いいや、単に世界の排泄期間が始まっただけなのだ。万物は排泄される、紛れもなく人々は取りこまれる、そういう時代なのだ//
掲載日:2013年 04月 26日
最終更新日:
2013年 04月 26日
キーワード:
詩
この世の国のアリス
「あなた、しぐれていく心はまだ痛みますか」
永遠の少女は一人箱庭の底で待ち続ける。
彼女は流れ続ける雲を見つめて、早く、早く、と思っている。
掲載日:2013年 02月 19日
最終更新日:
2013年 04月 17日
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詩
きれぎれの乳房
原始の神から流れる乳は検査せずとも美味なるもので、果敢なき誇りある落椿に似ているものだ。異臭漂うこの雨こそが現代の地獄、永久腐敗の生袋、代わり映えしない人間の象徴だ。
掲載日:2013年 04月 14日
最終更新日:
2013年 04月 14日
キーワード:
詩
現代詩
水没圏・大機械
黄昏れていく暮景に一匹の青猫が映える。
こんな亡んだ世界に何の用だろう。
街でも人でも崩れていくのはなんだか悲しい。
幽霊の僕には両方とも救えないのだ。
それでもいつも探してしまう。泥水の中をひたすら//
掲載日:2013年 04月 08日
最終更新日:
2013年 04月 08日
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詩
思想の流産
その水さえ自我に侵入するならば躊躇せず排すべきである。偏在される微粒な思考はただの拳銃の弾丸となる。人を傷つける悪魔となる。もはや全世界自ら死んで流産されるしか救いはない。
掲載日:2013年 07月 02日
最終更新日:
2013年 07月 02日
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詩
現代詩
流産
その廃址に葬り、不滅の少女は
少女は一度 鉄が錆びた神殿へ 落ちねばならぬ
熔けた鉄板の上で 燃えた靴を履いて
かわいい むすめを 産むために
掲載日:2014年 08月 06日
最終更新日:
2014年 08月 06日
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詩
毒水のプールにて
抱きしめた腕からこぼれる夏の思い出
上下左右不覚の宙がえり 魔へ溺れて
永い刻かなわぬ願いを散らしながして
いとおしいわたしの身体はいずこ
掲載日:2014年 10月 12日
最終更新日:
2014年 10月 12日
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詩
審問官たち
いつの日か巡り合ったことのある自分の影
その影法師に裁かれる日がやってくるとは
自分が叫んだ声を聴く自分は何を思うか
畢竟、人間は自分で自分を裁く審問官たちなのである
掲載日:2014年 12月 01日
最終更新日:
2014年 12月 01日
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詩
征服者5聯
僕らは何を征服してきたのかを考えたことはあったのか。相手はきっと苦しんでいたのにそれを無視してきたのだろう。いつになっても気づかない征服者たち。
掲載日:2014年 05月 09日
最終更新日:
2014年 05月 09日
エゴ6聯
もしも自我が他人に飲み込まれたら僕たちはどうなってしまうのだろう。血を吐いてでも自分は自分でありたい。いっそ見事に自分のまま死んでいきたい。
掲載日:2014年 03月 29日
最終更新日:
2014年 03月 29日
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詩
死んだ時間5聯
死んだ時間が灰雪のように降りかかる。永劫いつまでも停止したまま形動かないその思想、琥珀のごとく土に埋もれていくしかないのだろうか。死霊の王はその場所が人間の墓標と知っていて、たましいを喰らっているのか//
掲載日:2013年 08月 08日
最終更新日:
2013年 08月 08日
キーワード:
詩
死んだ時間
現代詩
蟻塚
奈緒人
巻貝
副葬品
水準器
蝶のとばない夜