僕のシュール・ナンセンス・ＳＦ・異世界小説作品集

わ。本当だ。僕たちの天使が、エンジェル越えの笑顔で。

承認してくれる他者がいないこの世界で、自分を見失わないように何度も、自分が消えてしまわないように何度も、俺は自己を承認し続けたのだ。

犯人が人質を取ってビルに立てこもっている。新米刑事の私は、ベテラン刑事の長さんと、現場に急行したのだが……

ヒトも、イヌも、ネコも、同じ命でしょう？　何が違うのですか？

2023年3月30日より　第二章【異世界編】スタート！　 2023年3月29日　第一章【現代編】完結済み。 【異世界編　あらすじ】 　テーマは『転生』。 　死者が何者かに生まれ変わる、その少し前の、//

「おばあちゃんは、ひまわりに生まれ変わったの？」「生まれ変わったんじゃない。本来の姿に戻ったんだ」

ノブナガ様、あなたは、魔王退治に夢中になるあまり、いつしか自らが魔王になってしまわれた。

ねえ、オヤジ。サンタクロースとか、マジでもういいから。

ケンちゃん、聞いて！　あなたの病気の原因が分かったの！　仮病の病原体が見つかったのよ！

俺と、彼女と、体育祭は、保育園からの幼馴染だ。 高校生になり、俺と彼女が恋人同士になると、俺と彼女と、そしてあの学校行事との関係が、ギクシャクするようになった。 ある時、彼女が、体育祭に強引に唇を奪わ//

「母さん、答えてくれ。僕は人間の子なの？」 「あなたは、えんぴつと母さんとの間にできた子供よ」

　天野太郎は、帝都パリジャポーネで働く水道屋さん。十数年勤めている「ハレルヤ水道店」という会社からの転勤命令で、あっちの世界からこっちの世界の支店に転勤をして、もう三年が過ぎた。現在も単身赴任中。あっ//

通信販売で購入した防犯用のおふだが届いた。 「このおふだ　剥がすべからず　剥がせば災難が降りかかる」 郵送物の包装を破くと、表にそうでかでかと書かれている。

あるところに、母と息子がいた。 ある日のこと、息子が掛け算の宿題をしようとランドセルを開くと、そこに火の鳥がいた。 息子はランドセルで火の鳥を飼い始めた

「どこもかしこも馬鹿ばかりで、ノイローゼに陥っている」 大学時代に世話になった天才が、僕の病院にカウンセリングに来た。 精神科医の僕は、天才だけが入島を許される「天才島」での療養を勧めた。

事故現場。俺はここでバイクのハンドルをうっかり切り損ねて転倒し、後ろに乗っていた恋人のルーシーを死なせてしまった。「ジョニー」背後から声がした。「驚いたな。これは夢か」そこには、死んだはずのルーシーが//

「比叡山を焼き討ちする」 「恐れながら、信長様。比叡山にはあまたの神仏がおわします。焼き討ちなどすれば、天罰は必定」 「光秀、貴様に良い事を教えてやる。みんな神だ仏だと恐れ慄くが、ほらよく見ろ、これは//

近所でたまに見かける子供が、公園の砂場でスコップを持って立ち尽くしている。 子供の足元には、何やら大きめの穴を埋め戻したような痕跡がある。 その横を通り過ぎようとした時、子供が私に声を掛けてきた。 //

ビルの地下駐車場で麻薬の取引をしていた犯人を、刑事が追い詰めた。 犯人は、麻薬や拳銃の密売人で、裏社会で「ブラックホール」という異名を持つ男だ。

とある放課後、僕は、ひと気のない美術室で油絵を描いていた。 すると僕の親友が、息を切らせて美術室に駆け込んできた。 「おい、聞いたか。中島、部活やめるってよ」 中島って、同じクラスのあの中島？　//

「ゲラゲラコンテスト４」参加作品です。

原因不明のウイルスの蔓延により、人類は壊滅的に減少した。そして、人類はいよいよ滅亡の日を迎えようとしていた。滅亡の朝。　太陽は無慈悲に昇った。