小説未満

キミが好きだが、きっかけが分からない。 過去現在未来。そのどれもが輝いて見えるのだ。

彼は眠ったまんまだ 今も昔もね

とあるサナトリウムにて。色のない部屋。強いて言えば銀に囲まれた、私と彼女の反照の話。

『いつもどおり』を変える為のはじめの一歩。まずはこれから。

貴方はとても美しい。自由で優雅で。 だから貴方を縛り付けることは誰もできない。 私も貴方を縛り付けはしない。

例えばキミが居なくたって。必ず世界は回るんだろう。 それでも僕の世界は色褪せて止まってしまった。 暗い部屋での後悔と懺悔とそして始まり。

手向けは笑顔で。病室の一幕

とある場所にて。少女は思う。巫山戯ていると。

彼と別れた。思い出は辛い。鍵をかけてしまっておこう。パスワードをかけて。