小麦の短編集

　風邪で学校を休んだ智樹は、１日ぶりに登校した学校でクラスメイトとの溝を感じてしまう。クラスメイトは先生にその理由を聞け、と言うが……

瀬古聡は高校１年生。 ある時、幼稚園からの幼馴染である猪狩瞬から相合傘にまつわる怖い話を聞くのだが・・・。 夏のホラー企画に合わせて加筆修正したものです。

俺が目覚めると、そこには螺旋階段があった。 何があったか分からないが、とにかく上るしかないと考えた俺はその階段を上っていく。 そこに隠された真実とは……。

深い森の奥で研究を続ける科学者たち。 彼らは発明品を世間に役立ててもらおうと毎日研究に明け暮れている。 そんな彼らが今回開発したのは、何とテレビだった。

片桐さつきによって提案されたポッキーゲーム。 それぞれの思惑が交差する中、今新たな戦いが始まる……！

ある研究者が卵と鶏どちらが先に生まれたのか意見を述べる。 全員それにそって討論を始めるのだが……。

とある会社で社長をしている私。私の趣味はデパートのバーゲンセールに行くことだった。そんな私が久しぶりにバーゲンセールを物色していると、社員バーゲンセールと書かれた不思議な張り紙を見つけるのだった。

ある町の郊外に、娘と父親が住んでいた。 ２人は母親が死んでからというものいつも喧嘩ばかり。 そんなある日、ため息をつきながら娘が近所の公園に入ると、いつもならあるはずのない場所に何かの小屋が建っていた//

高校生の浩介は家のしきたりで七夕に毎年出し入れする笹に不満を持っていた。 だが、ほんの気まぐれから彼は笹に願いを書いてしまう。

宮崎幸穂（みやざきさちほ）はある日友人の小原佳緒理（おはらかおりから）チェーンメールについての噂を聞く。最初は単なる噂だろうと思っていた幸穂だったが……。

松本叶（まつもとかなえ）は幼馴染の三原仁に呼び出されていた。 仁は叶を知り合うきっかけとなった蛍祭りに行こうと誘うのだった。

マイケルはとある大学でサンタクロースになるための試験を頑張る男子大学生。 今日はいよいよサンタクロース一級の資格の試験で、日本に来ているのだが……

三田浩二（みたこうじ）はクラスのムードメーカー。 ある日、クラスで仲のいい新野美砂（にいのみさ）が七不思議の調査を持ちかけて……

面白い話に飽きた人のためのつまらない小説です。

電車の中、それは人の本質が見える場所。 それを観察した語り手が実況するだけの物語。

秋葉原に誕生した元カノカフェ。そこは元カノとなった店員が客人をもてなす場所。だが、そこにはもう一つ、男性が自分の過去を忘れ去るための最終試練としての顔もあった。葉山裕紀は数か月前の失恋を完全に振り切る//

高校生の西脇聡は就職活動について悩む高校３年生。 そんな彼の前に怪しげな格好の男が現れる。 彼は西脇に未来投資というものを提案するのだった。

舞台は万引きの絶えないスーパー。 江田と小山の二人は万引き犯を捕まえようと今日も奔走する警備員。 そんなある日、採用された一人の日雇い警備員の穂積が現れる。

　船見卓は風の噂で聞いた花火少女というものを購入する。この花火少女というのは花火と一緒に火をつけるとあるものを飛ばす商品であった。その花火を見た後に卓が見つけたあるもの、それは女の子の形をした鉄の塊だ//

肩を壊して引退した元野球選手の早川優は、散歩の途中知らない街に来てしまう。 そこはモノトーンで色のない世界だった。 さらに歩くと今度は彼の目にグラウンドが映る。 そのグラウンドではロボットたちが野球を//

今から少しだけ未来の地球、世界は怒ることのできない病気に悩まされていた。 そんな人たちのために設立された組織があった。 その名は怒らせ屋。彼らの活躍によって世界の平和は守られているのだ。 今日も彼らは//

キリヤは怪奇現象研究部に所属する高校生。 ある日幼馴染のミサキが七不思議に関する噂を持って来て……。

海野太郎は就活中の大学生。 就活帰りに彼が海沿いの道を歩いていると……。

老人広田がいつものように畑を耕していると、そこに見慣れない女性が現れる。 彼女は売りたいものがあると広田に説明するのだが……。

竹田日向は天然記念物と言っても過言ではない人物だ。何と、カブトガニに似た顔の持ち主なのである。そんな彼には印田由紀子（インコ）という幼馴染がいて、彼女と言い争いながら彼は毎日を生きている。 彼に近寄っ//

ある国で即位することになっていた王子。 だが、当の王子は乗り気ではないようで……。

小学４年生の佐久沢翔（さくさわかける）は、ある目的のために図書室を訪れる。しかし、そこでは司書の松岡先生と図書委員の有沢優穂（ありさわゆうほ）が忘れ物のノートが誰のものなのかという問題に頭を悩ませてい//

音村真菜のクラスに転校してきた日向蓮。 転校生の彼はちょっとおかしなやつだった。

リストラ寸前のサラリーマン、旗野は恋人との不仲の危機も相成って、精神的に追い詰められていた。そこに、謎の水色のウサギが現れる。それは自分を預言者と名乗り、旗野の助けになる、というのだが……。

私は息子のために犯罪を犯してしまった罪人だ。 だが、ある権利を行使したことで脱獄の権利を得る。 そして息子に会いに行くのだが……。

人生に絶望していた浅中翔真。 たまたま遠回りした帰り道、彼は何やらうっとうしいハイテンションの少女と会う。 その少女からチケットをもらった彼はなぜだか信じられないほどの幸運に見舞われるのだが……。

昔から人形には不思議な何かが宿ると言われている。 これはそんな人形にまつわるちょっと不思議で怖い物語。