十代自選作品集「琥珀」

僕の大切な日。その日の思い出が消えたら、あなたはどうする？

羅生門から走り去った男は、いったいどうなったのやら。

　夏の夢。君も私も、ちゃんとそこにいる。

予告状通りに殺された三人の被害者。全ての殺人現場に残された青薔薇。犯人は一体誰なのでしょう？

それは、ある嵐の夜の思い出。当時高校生だった私の携帯に一つのメッセージが。その要件は、友人のＡが家出をして避難所にいるというもの。それを確認した私は即座に避難所へ向かうことを決めたのだった。

怪談？　ミステリー？　いいえ、これは「謎解き」です。あなたはこの物語の隠されたメッセージにたどりつけるでしょうか？

　ああ、海に帰りたい！

　死んでいるあの子と、生まれていないあの子の話。

三十六歳、スマホ捨てました。

　誰もが、空をかいている。