短編

完璧な一日の終わりに見知らぬ街に迷い込んだ女子高生、一ノ瀬慧。十六世紀ポーランドで彼女は一人の聖職者に出会う。長い人類の歴史の、ほんの些細な断片。けして記録されることはないし、後世の人々は誰も知ること//

巨大化した両生類に脅かされた世界。日本も例外ではなかった。対両生類殲滅火器を装備したハンターたちは今日も湿地に潜む。

美しく不思議な森に住む少女の下を訪れることは、私にとって半年に一度の楽しみだった。私たちの交流は国の情勢次第では途絶えてしまうけれど、無力さを感じながらもしたたかに生きるのでしょう。ただそれだけのお話//