月 -Luna- 風吹く谷

地上が知ることなし 月の世界
覚悟を背負いし 未だ青き少女
幾多の月ノ海を越え
辿り着くは月ノ神殿
瑠璃の瞳で観てきた 過ぎ来し方(すぎこしかた)
感じて懐かしみ 思い此上(このうえ)強く
青き少女 その先歩み(すすみ)
月女神と対峙する決意した


あの時から私は
この世界の在り方を覆したいという思いと覚悟の先ここまで歩んできた。

この先に待つのは月の女神
無謀で愚かなことだとしても
可能性が零に近いほどほんの一握りもなかったとしても
私は立ち向かう
かつて母がそうしたように
私もそうしてみせる
これは私にとって科せられた試煉なのだから


青き少女は月の女神が待つ最奥へ歩む
それが愚かなことだと分かっていても
如何なことが待ち受けていたとしても
世界の在り方を正すために——