詩集　大好きだったひと

ぽっかりと失ったものが私をうちのめす。今はただ、うずくまって思い出を噛み締めるだけ。

繰り返し打ち寄せる別れの記憶。その甘い痛みが、いつまでも僕をとらえて離さない。

自分の一部でさえあったから。わかっているのに、こころはいつまでも振り子のように揺れ続ける。

否応なしにやってくる別れの前に、なす術もない僕たち。せめて遠い未来を夢見よう、これは本当の終わりではないのだと。

このじかんはもうとりもどせない、きみはあのときのきみではなくなってしまったから。

一編では投稿できない短い詩たちを集めてみました。

たまには明るい恋の詩を

寂しさはなくなりはしないもの

公園、手をつなぐ、口づけ。 「月夜の黒い羊」と同じお題なのに、こちらはだいぶ怖い内容になりました…。

すれ違いから心の距離へ

自分が嫌いな自分を好きでいてくれるひと

季節を少しだけ先取りしてみました

どうにもならないことがある

こちらも同じく大昔の詩とメルヘン掲載詩です。

大掃除で出てきた昔の詩です。 ビデオテープというところに時代が…… どちらも「詩とメルヘン」掲載歴あり。