2011年・2012年
2012年までの作品です。
ひと夏の輪廻
光の輪っかを天に仰げばそれは夏の兆候、夏の予言だ。今年の夏はどのように過ぎていくのだろうか。夏の巡行、ひたすら愉しみで仕方ない。
掲載日:2012年 06月 26日
最終更新日:
2012年 06月 26日
キーワード:
小説
子宮の王国
我らは子宮から絶体絶命で生まれ落ちた者ら。惹起する王国の影に再生したいとわずかな呼吸音が聞きながら願い死ぬ逝くばかりだ。土台石としての母親は一種の気流のようだ。
掲載日:2012年 07月 19日
最終更新日:
2012年 07月 19日
キーワード:
短歌
破滅ヶ丘
亡びを生んだこの世ではいつもいつでも歌が詠われている。ああ、どこへ向かうのか……その歌姫は。
掲載日:2012年 06月 17日
最終更新日:
2012年 06月 17日
キーワード:
短歌
詩
無宗教
時間感覚の堰堤は回路を繋いで左利きの宗教を創設する。しかし「我々全教徒」の望むものも全記録も既に滅んだあとなのだ。無常漾う大気に射し込む絲槍の過ち。もう始まったあとじゃ祭りは終らない。
掲載日:2012年 05月 22日
最終更新日:
2012年 05月 22日
キーワード:
詩
闇の喉首
昏い河の底で自分の神経叢のちぎれる音がした。治療法もない暗闇の中で僕たちは無の在所を探し求めねばならない。
掲載日:2012年 04月 05日
最終更新日:
2012年 04月 05日
キーワード:
小説
自由に流れる水のように
僕たちは流れていく……。粒子の隙間を縫うように、天からの一条の光を掴むように。朝吹真理子さんの「流跡」をモチーフにしました。
掲載日:2012年 03月 01日
最終更新日:
2012年 03月 01日
キーワード:
小説
不自由
絶望なんてない。失われるものもない。僕の内側から生まれた虚無だけだ。セカイはそれぞれの内部で終わっているからいつまで経っても救われない。
掲載日:2012年 08月 04日
最終更新日:
2012年 08月 04日
キーワード:
小説
音楽室
音域の彼方に垣間見れるは二人の面影。彼らにはいつも音楽が祝福のように守ってくれている。いつまで彼らは二人で、この音楽室で、寄り添いあっていくのだろう。――ねえ、君は……。
掲載日:2012年 10月 14日
最終更新日:
2012年 10月 14日
キーワード:
詩
きみのきずあと
ねえ。永遠の恋ってあるのかな。僕はふと呟いた。ひと夏の思い出にこの光抱く君へ捧げたい。飛行機雲が消えていく蒼穹にたったひとつの物語を清冽に流すよ。「きっとさ、あるよ」と答える君は――。
掲載日:2012年 08月 25日
最終更新日:
2012年 08月 25日
キーワード:
小説
完全球再生
抑えられない鼓動は詩に変わって、それはラブ・レターとしての役割を演じて、空即是色の地獄を切り裂いた。裏返る天地の彼方はきっと全ての瓦解物を再生してくれるはずさ。
掲載日:2012年 04月 11日
最終更新日:
2012年 04月 11日
キーワード:
詩
七重星団
星からの祝福を心の情景に抱いて、ぬばたまの夜に思うことは何か。月の負圧を感じるように十億年の孤独を遡って君に逢いたい。
掲載日:2012年 04月 08日
最終更新日:
2012年 04月 08日
キーワード:
小説
正八面体
図形の時間。神々の特異点。次元の嘔吐。衝動の救済。どこへでも侵襲する無意識の白刃。世界を切り裂け!世界を殺せ!
掲載日:2012年 04月 19日
最終更新日:
2012年 04月 19日
キーワード:
詩
地獄の仮説
反天国の礎に安置される生贄の魂たちよ。いまこそ、地獄の証明を急げ。君たちの聖アイデンティティは防禦すべきなのだ。機械の妊娠とともに。
掲載日:2012年 04月 19日
最終更新日:
2012年 04月 19日
キーワード:
詩
透明な点景
静かに沈む彼女に永遠の祝福を。宙空からきっと流星に乗って神様が微笑んでくれる。さあ、一緒に待ってあげるから、荘厳なる神話を奏でようか。
掲載日:2012年 04月 19日
最終更新日:
2012年 04月 19日
キーワード:
詩
マギァ
大魔法の恋愛因子において君へ架ける一番の供物とは子犬の心臓とあまったるいお菓子の残骸。それでも足りないのなら、僕のDNAを最大時間の裁判で有罪にしてあげる。それは愛の象徴でしかないけれど。
掲載日:2012年 04月 19日
最終更新日:
2012年 04月 19日
キーワード:
詩
一粒の残酷
真の虐殺とはいつも心象風景の中に宿るものであり、血だまりとか生首では補えない牧場の分裂である。落下する鈍器たりえる他者の屍はいつのまにか恢復不可能の嘲笑結果として反映されうる。
掲載日:2012年 04月 19日
最終更新日:
2012年 04月 19日
キーワード:
詩
空調装置がうるさい
空の機械はガ、ガ、ガ、と不快音を鳴らすことに抵抗がない。されどもそれを言い訳にするには少しおこがましい。君に収斂する気流の星空は麗しい連続体だ。
掲載日:2012年 04月 19日
最終更新日:
2012年 04月 19日
キーワード:
詩
連続罫線の夢
タイポグラフィイ第二弾。捩じれていく言葉の次元は均一化された花畑に似ている。
掲載日:2012年 03月 10日
最終更新日:
2012年 03月 10日
キーワード:
タイポグラフィー
テクスチャ in the メルクマール
僕と君――五十嵐坂祈りの世界の中心で愛を叫んだ獣。
掲載日:2011年 07月 25日
最終掲載日:2011年 09月 30日
キーワード:
ポストモダン小説
精神世界
窒息しそう、窒息しそう。2
窒息なんて、窒息なんて。
そこらへんに落ちてるし、
手で首を締めればできるんだ。
ははは。
掲載日:2011年 07月 16日
最終更新日:
2011年 07月 16日
キーワード:
ポストモダン小説
窒息しそう、窒息しそう。
窒息するこの目まぐるしい二重の物語。
気持ち悪い吐きそうだ。
明日は五連休さようなら。
掲載日:2011年 07月 16日
最終更新日:
2011年 07月 16日
キーワード:
ポストモダン小説