Belief of Soul

惑星ネスフィルを舞台に繰り広げられるSFハイファンタジー小説。

この世界にはかつて〝神秘〟を操る神と崇められた存在があった。
それは自らをルヴァと呼び、人であるアスロスに神秘を教え、アスロスはそれを魔法へと変えた。アスロスは増え、幾つもの国へとその身を引き裂き、神から賜れし神秘を歪めた力〝魔法〟によって歴史を血で彩る。
やがてルヴァは消え、その寵愛も色褪せた。アスロス達に残ったのは〝魔法〟と、悪しき者ウラド達との種族による戦争だった。

物語の始まりは、五つのネル神が平定した雄大にして豊穣の地、アルヴェ大陸。
ネル神は人々に神秘を与え、人と生き、または姿を隠し雲の如く消えてしまった。
人々が悠々と暮らせる世界となったアルヴェ大陸には、五神の一人が築き神の力が色濃く残る〝赤の国〟から、星を神とする秘密主義な〝モルゲンレーテ星教国〟、弱き者を護る誓いを剣と盾に生きる〝スバニア騎士国〟、商人職人が生き集う美麗な都市国家〝プルッケル〟、海を愛し海に生きる熱くも残忍な島国〝ペイポースト商国〟、アルヴェ大陸最強と謳われ他国と干渉しない〝ヴィアドラ〟、神を忌み嫌い国を平らげていく〝バルダス帝国〟などの国々が息づいていた。
だが、永く続くかと思われた泰平の水面に、漣が広がり始めていた。
人を喰らい、恨み、北の暗闇に潜む悪しき者〝ウラド〟の影、人々のあくなき力への欲求……。

未だ語られぬ、神の地クルムノード、命凍てつく無情の地ダラキエス、神に追放されし闇の地エクソリア、死の海に浮かぶオルクスの破片。

『Belief of Soul』はそれら生きる者達の魂の信念、戦いの物語。命が足掻くその先にあるものはなにか。



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