第一章 出会い
「ちっ、まだなのかよ」
悪態をつきながらまた刀を構える一人の少年。
彼は強靭で狡骨な悪魔と戦闘をしてた。
悪魔とは本来西洋の聖典にも載っている浄化しなければ
死なない残忍な生物。そして浄化するのに必要なのが
「ルーネ」。刀を構える彼、視屋敷 彼方はその浄化に
必要なルーネに目醒めていなかった。そんな彼も
あれこれ戦い続け、疲労困憊。ルーネを通して
連絡する端末、ルーフ。
そのルーフで学校に連絡したものの援軍はまだ来ず。
「ちくしょー、いつになったら来んだよ」
悪魔による拳をギリギリながらも避けてた彼方だが
疲労のせいか足元が疎かになり小石につまづく。
「えっ、ちょっ、まぢかよ」
そんな彼方に容赦のない悪魔の鉄槌が下ろうしてた。
~回想~
桜並木の先にそびえ立つ高校、memory高校学校。
学園長がふざけてつけたかわからないがとても頭の悪そうな
ネーミングだが一応偏差値も高く
北海道じゃぶいぶい言わせてる名高。
そんな高校に今年から通うのが俺こと視屋敷 彼方(15)だ。
特技は剣道、趣味はスマホ、彼女はいない。
家族は親二人が仲良く道外へ。
てか息子を置いて行くとかまぢぎるてぃ!!!
まぁそのお蔭か周りよりも一足先に一人暮らしできたのは
ここだけの話し実に美味しい。
ぼーっとしながら空を見上げて歩いてると
「おーい!彼方!おっはよー!!」
今声をかけてきたこの
ツンツン頭のこのバカっぽいのは俺の友達の...
「お前だれだっけ?」
?「俺だよ俺!!」
「えーと、俺俺詐欺かな?ちょっと
直接のそれはもうアウトだね、流石に呼んじゃうね?うん。」
いつも愛用してるルーフを早く取り出してはやくよばないと
?「ちょっとまてーーー!!10年の付き合い!おけ?
そして俺は愛斗!」
...一応俺の幼なじみ(仮)の早坂愛斗。名前が可愛らしいが
生粋のお馬鹿で、この雑な扱いも彼の今までの集大成。
女子更衣室を小学生にして覗き、じゃがいもを投げて
俺の家の窓を破壊などなど挙げれば酷いくらいのアホ。
「はいはい、わかったから行くぞ」
適当にあしらいながら歩いてると
風に舞い散る桜の中に少女が立っていた、銀の髪に端正な
顔立ち愛嬌のあるえくぼ、そして涙ほくろ。
その立ち姿に俺は心を奪われた。
消失の記憶~繋がりのルーネ~
あれはいつの記憶だろうか、
ルーネを通して覗けた刹那の記憶。
そこは木々が
生い茂り自然に満ち溢れた風景。
そこに倒れ伏す幼き自分。それに涙流しながら
叫ぶ少女。そして暗黒に包まれた鎧の悪魔//
掲載日:2018年 10月 12日
最終掲載日:2018年 10月 12日
キーワード:
異能力バトル