怪奇拾遺集

語り部が遭遇したのは世にもおぞましい魔物……。 元ネタはスラヴ民話から。　 どの国も伝説も民話も、結構怖い話が多いですよね。

生き物は、常に巡り廻る存在である。 ＜輪廻＞と書いて＜ループ＞とお読み下さい。 お化けは出ませんが、『百物語』について語っています。

日常でよく見ているものに隠されているのものは……。 警告の後に、『知らなかった』という理由は何の意味もない――。 元ネタは交通に関する都市伝説です。

お値頃の売り物にはご注意を。

語り部が目撃した不審者の行動は、友人から聞いた話と酷似していて……？

恐い怖い女の一生。 題材はハンガリー王国に実在した『血の伯爵夫人』からとりました。

友だちが家に来てくれることは嬉しく楽しいことですね。 ですが少年は違和感を感じていて……。 ――我が愛し子よ。夢の中でくらい、笑っていてほしいの。

とある掲示板から転載しました。 本物の闇が身近だったその時代、夜道で出逢うものとは……。 光が強くなるほど、闇も濃くなるのです。

ある彫刻家は、奇怪な噂を耳にする。 しかも噂の舞台はなんと自分の友人の家付近で……。 元ネタは怪談噺「牡丹灯籠」。 でも舞台は現代です。

青年はある女の夢に魘されていて……。 読む人によっては、語り部の方が怖い時もあるんじゃないでしょうか？

妹が持ってきた箱が気になってしょうがなくなった兄貴の話。 人が大事にしてるものって、何か気になる。

新築のマンションのエレベーターで、まさかの恐怖体験の語り部。

水辺には『色々』『棲んでる』ものです。 そして異界との境界線でもあるのです。

いじめっ子達に山の中に置き去りにされた女の子のお話。 途方に暮れた女の子を手を差し伸べたのは……？

逢魔時に関する名を持つ少年は、異界に好かれやすい。

水が欲しいだけの話。

　語り部が買い物途中に雨の公園で垣間見た、母子の悲劇。深い愛がいつまでもすれ違っていると……。

　雨の降る放課後、語り部はふと噂話を思い出す、それは……。

投身自殺に遭遇してしまった語り部が災難に遭う。

新人アルバイトが宅配した先の奇妙な家では…。

語り部は京都出身。約千二百年の歴史を持つ都で遭遇したのは、片腕をなくした男。彼は「渡辺」という男を知らないかと尋ねてきた。