掌編小説

朝、目覚めとともに枕もとに置いた携帯電話に手を伸ばす。

わたしの人生を履歴書の上から眺めれば、まずまずといったところだろう。

発作的に携帯のアドレス帳を開き、連絡先をすべて消したくなる衝動に駆られることがある。

進歩がないのは俺の方だ。

街で昔付き合っていた彼に会った。

電話に出れば懐かしい声だった。

私の人生はピザ生地と同じだった。

子どもころのささやかな幻想。

金曜日の夜11時、私は今月二回目の家出を決行する。

男子高校生の夏休みの過ごし方。

オチのないテンプレ。

空を見上げて考えたこと。

ある日、僕は『彼』について思い起こした……。

降りやまない雪が世界を覆った

今日も秘密のパーティーが開催される

バスの車窓から三年ぶりの通学路を見て思った事。

自転車の上で考えたくだらないこと

モテない男子高校生の告白模様

旅立ちの日は雨だった―――

出ていく妻の背に、ふと父の言葉を思い出した。

主のもとを暑いときと寒いときに訪れる雄がいる。

この場所に住もうと決めたのは一枚の写真だった。

いつのころからか「要するに」というのが私の口癖だった。

ドＳな彼女と人生論についての会話

ドＳな彼女と幸福論についての会話

ドＳな彼女と経済論についての会話

男子高校生のつくり方。

独身貴族のつくり方。

私は非凡さというものに憧れていた。

彼女は『白』という字の由来について語った。

「十五歩だよ」と友人は言った。

変わることのない朝の行事

ある日ある昼休みの始終

ある男についてのインタビュー

今日、彼女にフラれました。

ある博士の人間診断についての独り言

はじめて「俺」と言ったのは小学校６年生のころでした。

一ヶ月前に３年間勤めていた会社を辞めた。

カフェオレ色した猫。そいつはいつもコインランドリーの前に居た。

深夜三時。 私はソファーの上で目を覚ました

友人が会社を退職した。

私は携帯電話を持ち歩かない。

「特に用はないのだけど」というのが、彼が電話をしてきたときの口癖だった。

日に何度か「死にたい」と思い、口にする。

黒い染み、深淵が僕を覗いていた。

年に一回の企業健診の日

一週間前に合コンで知り合った男性からメールがきた。

男同士のくだらない会話文

感傷のための感傷。不健康な作用。

なんというか詩みたいなもの

死神３人？　のトーク。

高校２年の夏は暑かった

ぐーたらくな男と手伝い女

わたしの理想国家のカタチ

私のココロは死にました

10歳の誕生日に私は姉を殺した

電波なクラスメートとの会話

僕は誰もいない雪の世界を歩く

ある日に見た夢の内容

彼女が突然ゾウが見たいと言い出した。

閉鎖的された精神状態にて

私の友人は不細工です

ワレとカレについて思うこと

僕を名前も知らない星たちが見ていた。

祖父が死んだ……。 *1000字程の短い話です。

嫌なことを思いだした。

理系脳、アラサーにして立つ