【短編集】癖強め(検索除外作品等)

　公爵令嬢アンナ・ゴッドウィンオースティンは、その美しさやプライドの高さから、難攻不落の秀峰と呼ばれている。 　あまりにも性格に難があるため、両親はアンナに安易に婚約を結ばせず、『お試し期間』を設けて//

　ローズとホーネットは浮気の末、略奪婚を果たした夫婦。しかし、それから十八年、ホーネットは外に女を作り外泊を繰り返している。 　幸福とは言い難い結婚生活。 　そんなローズの心の支えは、十七歳になる息子//

　ハナは騎士のキースに片思いする落ちこぼれ魔女。 　ある日彼女は『どうしてもキースを振り向かせたい！』という想いを胸に、自作の惚れ薬をキースに使ってみることに。 　とはいえ、そこは落ちこぼれ魔女。 //

隣国の王太子との結婚を間近に控えた王女ロゼッタ。 彼女は結婚前の禊に向かう道すがら、暴徒に襲われてしまう。 　ロゼッタの護衛、女騎士アビゲイルは、逃亡劇の末、森の中にポツンと建った塔に辿り着く。//

　サラはある日、婚約者であるアザゼルに婚約破棄を告げられる。優しく誠実なアザゼルがそんなことを言うなんてサラには信じられない。 　けれど、婚約破棄を告げた後のアザゼルは、これまでとはまるで別人のようだ//

　ノエミは貧乏伯爵家の令嬢。 　ある日のこと、いつもの様に閉館時間まで図書館で本を読んでいたノエミは、密かに憧れを抱いていた侯爵令息ジュールから声を掛けられる。 　その日をキッカケに、二人の仲は急速に//

「俺達付き合わない？」 　ある日、幼馴染の司からそんな提案をされた美桜は「付き合わない」と即答する。 　意地っ張りな司と意地っ張りな美桜。 「どうせ、その程度――――言葉にできないぐらいの//

　愛したものを不幸にする――――代々そんな呪いを掛けられたカドガン公爵家の若き当主アンブラ。見目麗しく優秀だが、冷たく他者を寄せ付けない影のある男だ。 『君を愛することは無い』 　貴族の義務を果た//

「セリーナ、俺はお前との婚約を破棄する！」 　煌びやかな夜会会場の一角で、一人の男が婚約破棄を宣言していた。傍らには、愛らしい見た目をした令嬢ゼパル。男はセリーナの代わりにゼパルと結婚するのだと口に//

　義母と妹により、五十歳年上の子爵に嫁がされた令嬢サロメ。 　しかし、夫との結婚生活は長くは続かず、彼女はたったの二年で未亡人に。 　けれど、サロメが実家に戻ることは許されなかった。 　夫の遺言に基//

「恨むなら、魅力のない自分自身を恨みなさい？」 　伯爵令嬢アイナ・ラグエルはある日、義理の妹メアリーに己の婚約者を奪われてしまう。その上、昏睡状態の父親が残した遺書に『財産や家督の全てをメアリーに継//

　ひなたは一途な女子高生。彼女の十年来の想い人――三歳年上の幼馴染である翼と、彼女の姉・未来は一年前から交際をはじめ、ひなたは密かに翼を思い続けること、二人の自慢の妹になることを人生の目標に掲げていた//

　弟が成人するまでの期間限定で侯爵位を継いだウォルター。彼は権力目当てで近づいてくる貴族たちを排除するため、貧乏令嬢メリルと契約結婚をすることに。優しく朗らかなメリルに惹かれるウォルターだったが、口下//