短編集Ⅲ

サイトより転載。 尾崎秋彦は、何とか定時で仕事を切り上げると、ユニフォームも着替えずに荷物を引っ掴んで、慌てて車に飛び乗った。――尾崎秋彦と土屋眞也ふたりのお話。 タイトルは【約30の嘘(http:///

左耳に並ぶシルバーのピアスを見て、思い出すのは、いつもきまって同じ人物だ。……“私”が中学三年生、最後の数か月を共に過ごした少女との話。

　山内暁が新井峰と初めて顔を合わせたのは、ゆだちの多い時期だった。――軽井沢の別荘地で出会ったふたりの、スロウテンポな物語。ここからようやく、はじまります。

　彼女と出会ったのは、僕が大学の民俗学サークルで訪問した古い日本家屋だ。……はるみという幽霊の少女と僕の話。

2011年12月に書いた「愛のある部屋」、それをちょっと書き直したものです。経過として、投稿します。もっとじっくり、深く、広げていきたいものです。