短編

幼い頃から、へんなものを見た。紫のオーロラカーテン。それは花嫁のヴェールのように、残酷に微笑んでいる。

ムーンスターは、夢の国でした。神さまの、特別な場所でした。

現在十歳のレスターは「凡愚王子」である。世界的英雄である「英傑王」の息子。だが父のようには決してなれない。幼く、弱く、凡庸で、何よりも臆病な子どもだ。そしてやがて言葉を封じ込め、「だんまり王子」とも呼//

不登校に陥った鈴花が、もう一度学校に行けるようになるまで。 ※「臆病な子ども」というタイトルのオムニバス形式の連載ものを短編として切り離しました。

私、アンネリカの幼なじみのエミールは可哀相だ。間抜けで、優柔不断で、弱虫で、泣き虫で、そしてとても愚かな、私のかわいいエミール。男の子なのに、私よりも二つも年上なのに、幼い頃からずっと今も、エミールは//

大人になれない子どもと、大人になっていく子ども。彼は、兄であり、父であった。少年の姿のまま変わらないシュレインと、幼い頃から純粋にシュレインのことを慕い続けているウルリーカのかみ合ってるようでかみ合わ//

幼馴染のゆきちゃんを、こんなに近くで見かけたのはずいぶん久しぶりだった。 中学生の女の子の片想いの話。