詩集 残雪の声

作成ユーザ: 紀 希枝
季語をテーマにした詩を、『碧い鳥』とは分けてこちらに載せることにしました。
お読みいただけると幸いです。

残雪の声

私の故郷は、あまり雪が降りません。 植え込みのむき出しの土に、ひっそりと残雪を見つけた時、思わず触れてしまいたくなりました。
作品情報 N2012DT 短編 詩〔その他〕
掲載日:2017年 01月 15日
最終更新日: 2017年 05月 24日
キーワード: 残雪の声 残雪

恋猫とわたし

旧暦二月の季語に、猫の恋というものがあります。 人も猫も恋になくこの季節、チョコの甘さが舌の上でとろけます。
作品情報 N7776DU 短編 詩〔その他〕
掲載日:2017年 02月 15日
最終更新日: 2017年 02月 23日
キーワード: 残雪の声 猫の恋 ヴァレンタイン

たんぽぽ

幼い頃、よく白いたんぽぽの茎を手折り、頬を膨らませて胸いっぱいに春の空気を吸い込み、その息を吹きかけました。時期が早かったのか、全く親から離れない子どもの種たちもいました。今思うとかなり残酷なことをし//
作品情報 N2084DW 短編 詩〔その他〕
掲載日:2017年 03月 15日
最終更新日: 2017年 03月 15日
キーワード: たんぽぽ 残雪の声

桜吹雪

皆さまにとって、春とはいつからですか? 暖かい風が吹けば。春時雨が降れば。雪が溶けたら。梅が咲けば。 桜が咲いているのを見て春を感じる人も多いでしょう。 皆様にとっての春の訪れは何か、教えてください。
作品情報 N8028DX 短編 詩〔その他〕
掲載日:2017年 04月 15日
最終更新日: 2018年 07月 25日
キーワード: 残雪の声 桜吹雪 文語定型詩

つばめ

私はあまり外出をせず、旅もしません。そんな私の世界はとても狭く、私は世の中をほとんど知りません。 海を渡るのは大変でしょう。空を羽ばたくのは大変でしょう。 そんな苦労をしながら旅をするつばめを見ると、//
作品情報 N4290DZ 短編 詩〔その他〕
掲載日:2017年 05月 15日
最終更新日: 2017年 05月 15日
キーワード: 残雪の声 つばめ

夜という水

蛍の光はとても淡くて、とても儚いです。 暗闇に呑まれそうなほど弱い光です。 だけど、決して呑みこまれることはなく、悠々と漂っているのです。
作品情報 N1279EB 短編 詩〔その他〕
掲載日:2017年 06月 15日
最終更新日: 2017年 06月 15日
キーワード: 残雪の声

花火

ドンっ 花火を見るとき、その音にいつも胸を震わされました。 花火が散ったあと届く音は、とても重い濁流でした。私はいつも体を押され、私の心臓はその衝撃に鼓動を狂わせ、私はいつも胸苦しさを覚えていました//
作品情報 N8354EC 短編 詩〔その他〕
掲載日:2017年 07月 15日
最終更新日: 2017年 07月 15日
キーワード: 残雪の声 花火

夜空は

夜明け前、そっと朝顔が開きます。 その朝顔に、風が美しい贈り物をします。朝、私たちはそれを見て、心穏やかに笑うのです。
作品情報 N6707EE 短編 詩〔その他〕
掲載日:2017年 08月 15日
最終更新日: 2017年 08月 15日
キーワード: あさがほ 残雪の声

食べた夕日は

口にした夕日は、舌の上へとこぼれる雨粒が甘く、しゃりっ、と歯の隙間で音を鳴らしました。 夕日の美味しい、季節になりましたね。
作品情報 N0852EI 短編 詩〔その他〕
掲載日:2017年 10月 15日
最終更新日: 2017年 10月 15日
キーワード: 残雪の声 りんご

こがらし

こがらしの吹く季節になりました。道路脇の街路樹は黄色と橙の入り混じる帽子をかぶっています。
作品情報 N7532EJ 短編 詩〔その他〕
掲載日:2017年 11月 15日
最終更新日: 2017年 11月 15日
キーワード: 残雪の声 こがらし

雪女

冷たい夜の底には、青い雪が沈んでいます。 そこにたたずむ雪女は、きっととても寒い思いをしているでしょう。
作品情報 N9538EM 短編 詩〔その他〕
掲載日:2018年 01月 15日
最終更新日: 2018年 01月 27日
キーワード: 残雪の声 雪女