詩集 残雪の声
季語をテーマにした詩を、『碧い鳥』とは分けてこちらに載せることにしました。
お読みいただけると幸いです。
お読みいただけると幸いです。
残雪の声
私の故郷は、あまり雪が降りません。
植え込みのむき出しの土に、ひっそりと残雪を見つけた時、思わず触れてしまいたくなりました。
掲載日:2017年 01月 15日
最終更新日:
2017年 05月 24日
キーワード:
詩
残雪の声
残雪
恋猫とわたし
旧暦二月の季語に、猫の恋というものがあります。
人も猫も恋になくこの季節、チョコの甘さが舌の上でとろけます。
掲載日:2017年 02月 15日
最終更新日:
2017年 02月 23日
キーワード:
残雪の声
猫の恋
ヴァレンタイン
たんぽぽ
幼い頃、よく白いたんぽぽの茎を手折り、頬を膨らませて胸いっぱいに春の空気を吸い込み、その息を吹きかけました。時期が早かったのか、全く親から離れない子どもの種たちもいました。今思うとかなり残酷なことをし//
掲載日:2017年 03月 15日
最終更新日:
2017年 03月 15日
キーワード:
たんぽぽ
残雪の声
詩
桜吹雪
皆さまにとって、春とはいつからですか?
暖かい風が吹けば。春時雨が降れば。雪が溶けたら。梅が咲けば。
桜が咲いているのを見て春を感じる人も多いでしょう。
皆様にとっての春の訪れは何か、教えてください。
掲載日:2017年 04月 15日
最終更新日:
2018年 07月 25日
キーワード:
残雪の声
詩
桜吹雪
文語定型詩
つばめ
私はあまり外出をせず、旅もしません。そんな私の世界はとても狭く、私は世の中をほとんど知りません。
海を渡るのは大変でしょう。空を羽ばたくのは大変でしょう。
そんな苦労をしながら旅をするつばめを見ると、//
掲載日:2017年 05月 15日
最終更新日:
2017年 05月 15日
キーワード:
残雪の声
つばめ
詩
夜という水
蛍の光はとても淡くて、とても儚いです。
暗闇に呑まれそうなほど弱い光です。
だけど、決して呑みこまれることはなく、悠々と漂っているのです。
掲載日:2017年 06月 15日
最終更新日:
2017年 06月 15日
キーワード:
残雪の声
蛍
花火
ドンっ
花火を見るとき、その音にいつも胸を震わされました。
花火が散ったあと届く音は、とても重い濁流でした。私はいつも体を押され、私の心臓はその衝撃に鼓動を狂わせ、私はいつも胸苦しさを覚えていました//
掲載日:2017年 07月 15日
最終更新日:
2017年 07月 15日
キーワード:
残雪の声
花火
夜空は
夜明け前、そっと朝顔が開きます。
その朝顔に、風が美しい贈り物をします。朝、私たちはそれを見て、心穏やかに笑うのです。
掲載日:2017年 08月 15日
最終更新日:
2017年 08月 15日
キーワード:
あさがほ
残雪の声
詩
食べた夕日は
口にした夕日は、舌の上へとこぼれる雨粒が甘く、しゃりっ、と歯の隙間で音を鳴らしました。
夕日の美味しい、季節になりましたね。
掲載日:2017年 10月 15日
最終更新日:
2017年 10月 15日
キーワード:
詩
残雪の声
りんご
こがらし
こがらしの吹く季節になりました。道路脇の街路樹は黄色と橙の入り混じる帽子をかぶっています。
掲載日:2017年 11月 15日
最終更新日:
2017年 11月 15日
キーワード:
詩
残雪の声
こがらし