A Spoonful of…【未来屋　環SS・掌編小説集】

大切なひとを喪った先にあるもの。或る女性が直面した喪失と再生の物語。→「僕はいつか、君より先に大地に溶けていく。そうなったら、君は新しく好きなひとを見付けるといい」そう言って、私より多く歳を重ねたあな//

『ババヘラ』ご存知ですか？　日々にちょっと疲れてしまった方に捧ぐ掌編です。 →8年振りの再会に感動はなく、そこには穏やかさだけが在った。 都会から故郷である秋田県に帰省した『俺』は、道端で『ババヘラ』//

仕事で疲れた男の唯一の愉しみとは。きっとあなたも月見うどんが食べたくなるはず。 →新天地に転勤して3ヶ月が経過した俺は、疲れを癒すため或る店を訪れる。おいしい気分でさくっと読めるショートストーリーです//

秋が嫌いなそのひとに、『あき』の名を持つ私は立ち向かう。秋グルメ満載の恋愛掌編です。 →ねぇ、それ、わかって言ってます？ 同じ部活の先輩の冬島さんは秋嫌い。そう聞くと、亜季(あき)という名の私は面白く//

その女の胸には紅色の茸。その存在に翻弄される男女を描いた大人の恋愛掌編です。 →既に私こそ、毒に侵されていたのでしょう。 事務員として働く紅子には、榎木という恋人がいる。彼との泊まりがけの旅行に胸を躍//

あの子も、あの子も、あの子もみんな、素敵な花を持っている。この作品を読み終えたあと、あなたの心にもあなただけの花が咲いていますように。 →高校時代の友人の結婚式に出席した主人公は、華やかなかつての同級//

その場所にも雪は降る。『冬の番人』が静かに待ち続けるものとは。 →そこには一面の白い世界が広がっていた。雪降るその土地で、僕は黙々と作業を始める。 　そんな中、通信機に着信があって――。 　『雪』をテ//

或る猫が眺める日常。お猫さまは我々人間よりも一枚上手かも。 →本当に世話が焼けること。私は猫。名前はあるのよ、ちゃんと。でもねぇ……。 『猫と子どものお話』をテーマにしたためた掌編、さくっとお読み頂け//

人生には踏み出さねばならぬ瞬間がある。老いらくの恋の行方は。 →私の人生であれ以上に勇気が必要だった瞬間はない。 　六十歳で大学教授を辞し、散歩と読書に興じる『私』。仕事ばかりで恋愛に縁のなかった彼//

月の光を浴びて彼女は故郷の海をめざす。ラストで彼女を待ち受ける運命とは。 これもひとつのおとぎ話かも。 →あの海に還らなきゃ。或る海辺の街を訪れた女性。夜な夜なひとりでタクシーに乗った彼女の目的とは…//

それは、ストロベリーキャンディーのように甘く。或る男女の恋を描く掌編です。 →どうすればあなたに、この想いが届くだろうか。 教科書を見せてもらったことを切っ掛けに知り合った男女。想いを伝えられない口下//

昼下がりの教室、女子高生たちは皆飲んでいたのです(私の周りだけ？) →いつか君をびっくりさせてやろうと、心に決めていた。 陸上部の昼練を終えて教室に戻ってきた真理奈は500ml紙パックピーチティーを飲//

婚活中に現れたのは天文学者でした。天文学的確率で出逢った男女の行く末。 →目の前に現れた彼は天文学者だと言った。初めて逢う職業の彼に、私は色々と質問をするが……。 『天文学』をテーマにしたためた掌編、//

AIが恋をしたっていいじゃない。ねっ、AIDAさん。 →いつしか、雨の日が待ち遠しくなっていた。 或る日相川くんの通う高校に転校してきたのは、超高性能AI女子のAIDAさん。 なんでもできるAIDA//

この夜はいつ終わるのか。スーパースターを夢見る男の、或る夜の物語。 →そう、俺はこの夜を、20年以上生きている。 売れないミュージシャンの俺は、38歳になった今もバイトで食い繋いでいる状態だ。そんな俺//

幼い頃から慕うお兄ちゃんに、かつて『お姫様』だった彼女の想いは届くのか。すこし変わった恋愛掌編。 →ただやられてばかりのお姫様でなんて、いてやらない。東京から地元に2年振りに帰った礼奈は、迎えに来た翔//

いつだって一緒だった幼馴染み。でも、私たちの関係性は特別なものじゃない……はず。幼馴染み同士のもだもだラブコメ。 →思えば、いつだって私達は一緒だった。大学生の梓は、幼馴染みの明と子どもの頃から今に至//

温泉ってなんであんなに気持ちいいんでしょう。身体の疲れも心の疲れも溶かしてくれる、都会にある温泉のお話。 →今日という日がどんな一日であっても、明日はきっといい日だと思う。終電に乗った彼女は、吸い込ま//

天才高校生シンガーの彼女は、まだあどけない17歳。マネージャーの『俺』が彼女にできることは、ただひとつ。 →そう、君はいつか俺の元から羽ばたいていくのだ。高校の文化祭に呼ばれた歌手の『君』。ライブを目//

あなたの夢は何色ですか？　あこがれの魔法使いはきっと傍にいるはず。夢を持つ小学生の女の子が抱く夢とは。 →「わたしを魔法使いの弟子にしてください！」或る日の仕事終わり、珈琲を飲みながら空想に耽っていた//

絶対に知られてはならない片想いの行方は。学校をテーマにした恋愛掌編小説です。 →この秘密を知られたら、きっと僕は死んでしまう。それは幼い頃の記憶。僕の見つめる先には、むずかしい顔をした彼女がいた。実際//

週末の朝、目玉焼き、遅れて起きてくるのは僕だけの『女王様』。穏やかな週末の朝を描いた恋愛掌編小説。 →ただ、きみの喜ぶ顔が見たいだけ。週末の朝、僕はひとり目玉焼きづくりに励む。すべては、『女王様』であ//

シュレッダーのある場所には恋の種が隠されている。頑張り屋の彼女とそれを陰ながら応援する彼のささやかなオフィスラブ。 →彼女は今日もシュレッダーで紙を裂く。そんな彼女から俺は目を離すことができない。頑張//

二度と逢えない大切なひとに伝えられるのならば。今は立ち止まっていても、いつかまた歩き出せますように。 →「この想いの100分の1でも、あなたに届けばいい」僕はスプライト、あなたは缶ビール。この距離はい//

それは自分を守るものでもあり、縛り付けるものでもあった。定年退職となる菊池さんが教えてくれることとは。 →「ひとりでもう一度生き直してみようかと思いましてね」 目の前に座る菊池さんは今月末で定年退職を//

焔を灯し彷徨う俺たちは、きっと似た者同士。中年男性の悲哀と救いを描いた掌編。 →その光は、ふらふらと彷徨うように。喫煙者の主人公は今日もホタル族としてベランダを占拠する。 『第6回なろうラジオ大賞』参//

カレンダーを買ってはじめにやったこと、なんですか？　ちなみに『私』はこれをしました。 →昨日、来年の手帳を買った。予定を書き写そうと今年の手帳を開くと、なんだかその姿には哀愁が漂っていて……。予定を書//

そう、私の卒業の時は――今。一人の女性の卒業式を描いた掌編です。 →そして、私は生まれ変わるのだ。読み終えたあなたの心があたたかくなりますように。『第6回なろうラジオ大賞』参加作品、テーマは『卒業式』//

毎日公園で待ち合わせをする相手、それはぼくの神さま。ぼくと神さまのふれあいを綴る童話作品です。 →そう、あなたはぼくの神さまだから。 学校から帰ったら、ぼくはひとりで近くの公園に行く。同学年の子たちが//

ひとりぼっちの夜に、寄り添ってくれるひとがいてくれたら。夜が嫌いな強がり女子としっかり者の心配性男子の恋愛掌編小説です。 →この街の夜は嫌いだ。心を閉ざして眠る私の夢に出てきたのは、いつだって私の傍に//

ヤンデレ男子、好きですか？　強すぎる愛に溺れないようご注意を。 →独占欲の強いヤンデレ男子と、それに戸惑う女子の話。さくっと読めるので胸焼けはしないはず。

彼を忘れないために、彼に忘れられないために。彼女が選んだその方法は。せつなさの残る恋愛掌編小説です。 →さみしがりやの彼女は僕に忘れられたくないと言う。「爪痕を残したい」彼女になされるがまま、身体を差//

意味もなく泣きたくなってしまうこと、ありますか？　星になりたい彼女とそんな彼女をつなぎ留めたい僕の、小さな小さな物語。 →思わせぶりな彼女とそんな彼女に恋する僕。あなたの琴線にすこしでも触れれば。

繊細なきみが、どこかに行ってしまわないように。これはわたしの決意の物語。 →「君という錨(いかり)だけが、俺をこの世界に繋ぎ止めている」繊細さんな男子と、しっかりした女子のお話です。

彼女はその日、終止符(ピリオド)を打つ。新しい道へと足を踏み出すために。 →或る決意をした少女の心情を描いた詩作品です。

少女は一歩前に踏み出すことを決意した。せつなさを胸に秘めながら。 →3月某日、朝の或る少女の決意を描いた超掌編です。